F-Secureは2日、Webサイトの改竄による被害が拡大しており、中国の政府系サイトやソニー中国のサイトが改竄されたことを確認したとして、警戒を呼びかけている。
F-Secureでは、中国の政府系サイトが改竄され、他のサイトのWebページを読み込むIFRAMEタグが挿入されていることを確認。読み込まれるページはさらに他のサイトを次々に読み込み、最終的にはWindowsやRealPlayerの脆弱性を悪用してウイルスをダウンロードし、実行させようとする。脆弱性が修正されていないPCでアクセスした場合には、ウイルスに感染する危険がある。
ダウンロードされる「lz.exe」「614.exe」という2つのファイルはいずれもダウンローダー型のトロイの木馬で、さらに別のウイルスなどをダウンロードして実行する。
F-Secureでは、改竄されているWebサイトの管理者に対して報告したが、2日時点ではサイトは修正されておらず、IFRAMEタグが残ったままだという。編集部で確認したところ、日本時間の3日夕方時点でも該当サイトにはIFRAMEタグが残ったままとなっている。
また、F-Secureでは、ソニー中国のWebページでも同様の改竄を確認。こちらについても、ソニーとCERTに報告したとしている。
関連情報
■URL
F-Secure公式ブログの該当記事(英文)
http://www.f-secure.com/weblog/archives/00001412.html
関連記事:あなたの身近なセキュリティ 第10回:WWW編(8)ラックが語るWeb大量改竄の現実
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/midika/2008/04/02/19041.html
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( 三柳英樹 )
2008/04/03 17:27
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