米Microsoftは5日、米Yahoo!取締役会に対して最後通告ともいえる手紙を送付したことを明らかにした。Microsoftは2月1日にYahoo!に対する買収提案を行なっていたが、目立った話し合いが行なわれておらず、状況は停滞していた。
今回の手紙の筆者であるMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOは、「合意にこぎつけるための意味のある交渉がとり行なわれなかった」としている。それだけでなく、2カ月間にわたって交渉が滞っている間に経済状況が悪化し、Yahoo!の検索数とページビューのシェアも減少したことを指摘。さらに、Yahoo!側が、経営権交代をコスト高にする種々の従業員プランを採択したことも指摘した。
こうしたことから、米Microsoftは今こそ交渉を進めるべき時だと判断し、3週間以内に交渉が決着しなければ、委任状争奪戦(プロキシーファイト)に訴え出ることも辞さないとした。その場合、2月1日の買収提案時点よりも企業価値が減少することも指摘。そのことを踏まえ、最後の一文では「我々は、この開かれた機会を逃さないことが決定的に重要だと信じている」と結んでいる。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/apr08/04-05LetterPR.mspx
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/07 12:41
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