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米国のブロードバンド利用世帯が49%に


 米国のブロードバンド利用世帯が49%に達したことが15日、調査会社のScarborough Researchによって発表された。2002年調査時点に比べて300%以上増加したと説明している。

 米国ではこれまで、多くの調査でブロードバンドという分類の中にISDNや高速モデムまでも含めていた。そのため日本とは単純比較できないことが多いが、今回の調査では、DSL接続とケーブルモデム接続をまとめたものをブロードバンドと呼んでいる。

 調査によると、米国の各地域で最もブロードバンド普及率が高かったのはサンフランシスコの62%で、次に多かったのがボストンとサンディエゴの61%だった。

 ブロードバンド利用世帯は、インターネットアクセス時間が多いことも判明している。例えば、サンフランシスコ、ボストン、サンディエゴの大人は、1カ月以内にインターネットにアクセスした割合が他の地域よりも多く、1週間以内にインターネットを利用した時間数は10時間以上も多かった。

 また、ブロードバンド利用者はさまざまなインターネットコンテンツを利用していた。例えば、30%は1カ月以内にPodcastingをダウンロードし、29%はテレビ番組をダウンロードあるいは視聴、27%はオーディオクリップをダウンロードあるいは聴取していた。

 特徴的なこととして、ブロードバンド利用世帯は他のインターネット利用者に比べてスポーツコンテンツを多く利用していた。例えば、23%は1カ月以内に「ファンタジースポーツ」を経験していた。これは米国で一般的なゲームで、野球やアメフトなどのスポーツ選手を取り上げて架空のチームを作り、総合点を競うゲームのことだ。また、15%は他のインターネット利用者よりもスポーツの結果を見る傾向が強かった。さらにブロードバンド利用者は、MLB.comやNHL.com、NFL.com、NBA.comなどをより多く利用する傾向があった。

 米国でブロードバンド世帯数が増えてきたとはいえ、問題もある。調査を担当したScarborough Researchのデジタルメディアサービス担当シニアバイスプレジデントであるGary Meo氏は「ブロードバンド利用が全国的に主流となる現象が広がっている中で、全国平均に満たない小さな市場も存在している。これらの市場は南部と南西部に集中している」とコメントしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文、PDF)
  http://www.scarborough.com/press_releases/Broadband%20FINAL%204.15.08.pdf

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/16 14:00

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