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中国の1億人を超える青少年のインターネット利用者の実情


 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は25日、中国における青少年(6歳〜25歳)のインターネット利用状況をまとめた「2007年中国青少年上網行為研究報告」を発表した。


ネット人口2億1,000万人のうち1億700万人が25歳以下

中国インターネット利用者の学生別比率
 報告書によれば、中国のインターネット利用者2億1,000万人のうち、半数強の1億700万人が25歳以下だった。4,671万人は学生以外で、そのうち46.2%が高卒だった。インターネットの普及率は中国全体では16%であるのに対し、青少年に限れば24.2%となっている。

 青少年のインターネット利用者の男女比は55.1対44.9。学生に限れば51.6対48.4とほぼ男女は同数となっているが、学生以外では59.5対40.5と男性の利用者がやや多い。地域別では、経済的に豊かな沿岸部の東部地区が6,299万人(全体の59.0%)で最も多く、内陸部である中部地区の2,405万人(同22.5%)、西部地区の1,966万人(同18.4%)を大きく上回る。都市部と農村部の比率は67.7対32.3で、学生では70.0対30.0、学生以外では65.5対34.5となる。

 インターネットを利用する場所(複数回答可)については、「家」(57.2%)や「インターネットカフェ」(47.8%)の割合が高く、「学校」(14.5%)や「職場」(9.9%)での利用は少数派だ。青少年のインターネットカフェ利用率は、中国全体でのインターネットカフェの利用率33.9%よりも高い。都市部・農村部別では、都市部においては家が70.9%、インターネットカフェが43.5%で、農村部では逆にインターネットカフェが59.5%、家が43.1%。都市部の人々の所得は農村部よりかなり高く、家庭での利用率もそれに比例した結果となっている。

 中国では「中華人民共和国未成年人保護法」の規定により、未成年者のインターネットカフェの利用は禁止されているが、小中高生のインターネット利用者の33.5%はインターネットカフェを利用していることが判明した。一方、小中高生の学校でのインターネット利用は2割弱(19.9%)となっている。


ネット利用者全体に比べ、大学生はブログや掲示板の書き込みの利用率が高い

 各種サービスの利用率(複数回答)は、多い順より「インスタントメッセンジャー」(91.3%)、「音楽聴取」(91.1%)、「動画視聴」(82.9%)、「情報検索」(73.4%)、「オンラインゲーム」(68.2%)、「ニュース」(63.4%)、「電子メール」(58.0%)、「ブログ」(33.0%)など。インターネット利用者全体に比べると、青少年ネット利用者は「インスタントメッセンジャー」「ブログ」「オンラインゲーム」「動画視聴」「音楽視聴」の利用率が高く、反面「ニュース」「オンライントレード」「電子政府」「ネットバンキング」の利用率は低い結果となった。

 青少年ネット利用者のうちの半数強(55.9%)が、インターネットを利用して友達作りを行なっている。インスタントメッセンジャーの利用率は、青少年ネット利用者の91.3%に上り、学生以外では96.7%、大学生では96.4%とさらに高い利用率となる。

 ブログは青少年のインターネット利用者の33.0%、インターネット利用者全体では23.5%の利用率となったが、大学生ではほぼ半数の50.3%が利用している。小中高校生や学生以外の利用率はインターネット利用者全体の利用率とそう変わらないので、大学生のブログ利用率だけが高い。同様に、掲示板の書き込みも大学生の利用率(62.4%)が際立って高い。

 eラーニングの利用者も、インターネット利用者全体(16.6%)や青少年のインターネット利用者(18.0%)の利用率と比べ、大学生の利用率(23.1%)が高い。半年以内のeラーニング経験者は3,486万人で、インターネットを利用した大学や専門学校の通信課程を2006年には280万人が利用したとしている。

 オンラインゲームの利用率は、18歳未満が73.7%、18〜24歳が63.8%。25歳以上は、年齢が上がると利用率が減少する結果となった。小中高生のネット利用者では、1週間のオンラインゲームプレイ時間は「1時間以下」が32.2%、「1〜2時間」が26.0%、「2〜5時間」が27.7%、「5〜10時間」が8.6%、「10時間かそれ以上」が5.5%で、平均すると1週間あたり3.3時間。中国では、一定時間を超過してプレイするとゲーム中のポイントなどが下がるなど、オンラインゲームの長時間利用を抑制するシステムを導入しているが、36.2%の小中高校生がこのシステムの影響を受けたという。

 青少年のインターネット利用者のうち、27.1%がインターネット依存症であると報告している。職業別では、学生でない青少年の36.5%、大学生の26.8%、小中高校生の21.0%がインターネット依存症にある。中国のインターネット利用者全体では、38.3%がインターネット依存症としていることから、学生のインターネット依存症の割合は中国人のインターネット利用者全体から見れば少ない。


関連情報

URL
  ニュースリリース(中文)
  http://www.cnnic.net.cn/html/Dir/2008/04/25/5125.htm

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( 山谷剛史 )
2008/05/01 11:14

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