インターネット協会は、フィルタリングなどに用いられるコンテンツの分類・格付け基準「SafetyOnline3」の更新を検討するため、研究会を開催すると発表した。現在の基準では、掲示板やコミュニティサイトなどの「参加型サイト」については、15歳未満には閲覧制限が望ましいと一律に規定している点などを見直し、夏頃をめどに新たな基準をまとめる予定。
インターネット協会が事務局を務める「レイティングフィルタリング連絡協議会」では、有識者や関連事業者、PTA代表者などから構成される委員により、コンテンツの分類・格付け基準「SafetyOnline3」を2007年4月に策定。SafetyOnline3の基準では、掲示板やブログ、SNSなど閲覧者が書き込みできる「参加型サイト」については、15歳未満の利用は制限することが望ましいとしていた。
インターネット協会では、SafetyOnline3はフィルタリングソフト・サービスのメーカーなどが判断基準として参考にしているが、参加型サイトが多様化してきており、また携帯サイトのフィルタリングなどにおいて参加型サイトが一律に利用制限されるなどの問題があることから、見直しを行なうと説明。参加型サイトの分類をより細分化するとともに、フィルタリング項目や年齢区分についても見直しを行ない、夏頃をめどに新たな分類・格付け基準「SafetyOnline4」としてまとめる予定としている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.iajapan.org/filtering/press/20080424-press.html
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( 三柳英樹 )
2008/05/07 14:02
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