ソフトバンクと中国アリババドットコムリミテッドは15日、「アリババ株式会社」を合弁会社化し、共同で事業展開を行なうことに合意したと発表した。
アリババドットコムでは、1999年から企業間トレードサイト「Alibaba.com」を運営している。現在、同サイトは世界240あまりの国・地域で利用され、ユーザー登録者数は約3,000万人。2007年には、香港証券取引所に新規上場を果たし、時価総額は2.9兆円に上った。
アリババ株式会社の合弁会社化により、アリババグループが持つBtoBのノウハウと会員および商品登録数を基盤として、ソフトバンクグループの日本国内のインターネット分野での経験を生かし、日本企業のニーズにあわせたサービス開発や利便性の向上を図るとしている。
5月15日現在、アリババ株式会社の資本金は約10億円で、出資比率はソフトバンクが65%、アリババグループが35%。代表取締役社長は香山誠氏で、取締役には孫正義氏も就いてる。さらに、ソフトバンクからの増資も5月30日頃に予定する。
2008年度中は、中国をはじめとする海外企業との売買取引を検討する日本国内の中堅・中小企業をターゲットに、新サービスの開発、展示会への出展などのマーケティング活動を強化するという。
なお、アリババ株式会社の合弁会社化に先立ち、Alibaba.com日本語サイト(ベータ版)のリニューアルを行なった。ユーザーインターフェイスとログイン時のオペレーションを変更し、会員サイトへのアクセスの円滑化を図った。取り扱い商品点数も100万点以上に拡充した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softbank.co.jp/news/release/2008/080515_0001.html
■関連記事
・ 「アリババ+ヤフーでアジアNo.1ネット企業を目指す」と孫社長(2007/11/06)
( 野津 誠 )
2008/05/15 20:43
- ページの先頭へ-
|