欧州連合(EU)のメディアプログラムの一環として総額90万ユーロが支援された映像作品14点が、フランスで開催中の「第61回カンヌ国際映画祭」において、19日(欧州中央時間)に行なわれるEurope Dayに出品される。
同日、欧州委員会のJose Manuel Barroso委員長、Viviane Reding情報担当委員らが国際的なオーディオ・ビジュアル作品に関する協力について、EU各国の担当大臣らと会合する。
欧州の文化の多様性の保存のために映画作品が重要視されており、その中でオーディオ・ビジュアル作品についても多様性の中の統一という標語のもと、保護政策がとられている。今回の出展もその一環。
映画作品については、インターネット配信など急激な環境変化もあり、情報担当委員が積極的に介入に乗り出している。貿易問題のほか、映画技術に関するトレーニングセンターの開設などを通じてEU外とも協力しており、同日の会合ではこの点も議論される。すでに、英国、ドイツ、フランスを含め主要12カ国の大臣が参加の意志を表明しており、各国がこの問題に関して真剣に取り組んでいることをうかがうことができる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/741&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
欧州委員会のメディア関連サイト(英文)
http://ec.europa.eu/avpolicy/media/
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( Gana Hiyoshi )
2008/05/19 15:50
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