トレンドマイクロは22日、Webページに対する不正コードの挿入が、日本のいくつかのサイトで発生したとして、注意を促している。トレンドマイクロのウイルス解析担当者のブログによれば、影響を受けたサイトは、有名な音楽ダウンロードサイトや音楽関連サイトに及んでいるが、22日の時点で改竄を受けたサイトは修復され、不正なスクリプトは含まれていないことが確認されたとしている。
これらのWebサイト改竄は大規模SQLインジェクションに関連しており、サイトを改竄することで、アクセスしたユーザーに不正なプログラムをインストールさせることが目的だという。
不正なプログラムのダウンロードに使用されたWebサイトのドメインとしては、「nihaorr1.com」「bluell.cn」「9i5t.cn」の3つのドメインが用いられており、これらのサイトについては、以前にも同様の攻撃で使用されていることが確認されている。
トレンドマイクロでは、これらの不正なドメインへのアクセスについては、トレンドマイクロ製品の「Webレピュテーションサービス」技術によりブロックすることが可能だと説明。また、トレンドマイクロ製品のユーザー以外でも、これらのドメインをURLフィルタ機能などに登録することで、不用意なアクセスを避けることを推奨している。
関連情報
■URL
トレンドマイクロ ウイルス解析担当者ブログの該当記事
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/1379
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( 三柳英樹 )
2008/05/23 19:21
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