コンテンツ配信ネットワーク大手の米Akamai Technologiesは29日、同社が入手した情報に基づいてインターネットの現在状況をまとめた「State of the Internet」報告書を公開した。この報告書では、2008年1月から3月までのインターネットの状況をまとめている。Akamaiでは今後、四半期ごとに報告書をインターネットで公開する計画だ。
報告書では、5Mbps以上の「高速インターネット接続」の国別ランキングを公開。これは、その国からのインターネット接続で、5Mbps以上の高速ブロードバンドを利用している割合を示したものだ。その結果、1位は韓国で64%、2位が日本で48%、3位が香港の35%だった。トップ10は以下の通り。
1位 韓国 64%
2位 日本 48%
3位 香港 35%
4位 スウェーデン 29%
5位 ルーマニア 21%
6位 ベルギー 21%
7位 米国 20%
8位 オランダ 20%
9位 ネパール 16%
10位 ノルウェー 15%
5Mbps以上の高速ブロードバンド利用者が人口に占める割合を見ると、最も多かったのが韓国、2位がスウェーデン、3位が日本だった。
1位 韓国
2位 スウェーデン
3位 日本
4位 香港
5位 オランダ
6位 米国
7位 ノルウェー
8位 アイスランド
9位 ベルギー
10位 デンマーク
しかしAkamaiのデータによると、これら上位の国々はどちらかといえば例外的であり、200カ国以上では、高速ブロードバンドの人口普及率は1%以下だったとしている。
報告書では、この時期にインターネットで発生した主な事件などもまとめている。例えば、1月終わりに地中海で海底ケーブルが切断されたために、インターネット接続が途切れた事件や、通信プロバイダーのルーティング経路が変更されたために、YouTubeが数時間使用できなくなった事件について触れている。また、Akamaiが125カ国から攻撃を受け、そのトラフィックのうち約30%が中国と米国からの攻撃だった。その多くはワーム、ウイルス、ボットによる攻撃だとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.akamai.com/html/about/press/releases/2008/press_052908.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/05/30 13:17
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