米SNS第2位のFacebookは2日、同社のアプリケーションプラットフォームである「Facebook Platform」をオープンソース化し、「Facebook Open Platform」として公開したと発表した。
発表文によると、Facebook Platformの「大部分」がオープンソース化されており、その中にはFacebook Platformを稼働させているソースコードのほか、頻繁に使われているメソッドやタグの実装部が含まれているという。
ソースコードは、大部分がCommon Public Attribution License(CPAL)で公開されており、残りのソースコードには、Mozilla Public License(MPL)が採用されている。
この決定は、ユーザーからの要望によるものだったとFacebookは説明する。ユーザーからは、Facebookでアプリケーションを開発するために、より多くのツールや、Facebook Platformが実際にどのように動作するのかを知りたいとの要望が寄せられていた。オープンソース化によって、自身のテストサーバーを使ったり、ツール開発やアプリケーションの最適化を行なうことができると、Facebookは説明している。さらに、オープンソース化によっていくつかの機能は拡張することもでき、自分のタグやAPIメソッドを開発することもできるという。
SNS上のアプリケーション開発プラットフォームとしては、Facebookに対抗する陣営として、OpenSocialが全ソースコードを公開している。
しかし、Facebook Platform上で動作するアプリケーションはすでに2万4,000以上あり、40万以上の開発者がこれに携わっている。こうした優位性があることから、Facebookはプラットフォームをオープンソース化するのではないかと噂されていた。
関連情報
■URL
Facebook Open Platform(英文)
http://developers.facebook.com/opensource.php/
Facebook開発者向け公式ブログの該当記事(英文)
http://developers.facebook.com/news.php?blog=1&story=117
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/06/03 12:55
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