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Windows Live プラットフォーム
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マイクロソフトは3日、オンラインサービス「Windows Live」の各種APIを利用できる「Windows Live プラットフォーム」の日本語技術情報を公開した。利用は無料。Webサイト「Windows Live デベロッパーセンター」で公開している。
「Windows Live プラットフォーム」では、Windows Liveで提供している各種サービスの機能やコンテンツ、ユーザー認証などの情報をAPIで提供する。これにより、企業や個人は、Windows Liveの各種機能をカスタマイズし、自らのWebサイトに組み込むことが可能となる。
● API公開だけでなく、開発者もサポート
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マイクロソフトWindows本部の大場本部長
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マイクロソフトWindows本部の大場章弘本部長は、Windows Liveについて、「代表的なサービスの国内利用者数では、Windows Live Hotmailが550万人、Windows Live Messengerが540万人」と説明。「多くのユーザーに利用してもらうため、そのインフラへ戦略的に投資をし、安定した信頼性の高いサービスを提供している」とアピールした。
また、「パートナー企業から、Windows Liveのサービスを再利用して、自社サービスに統合したいという要望を多く得ている」と説明。「そいいった経緯から、マイクロソフトでは、ここ数年、Liveの機能をパートナー企業に提供しており、米国では約1年前から『Windows Live プラットフォーム』を公開している」という。
さらに、「他社もWebサービスのAPIを公開しているが、マイクロソフトが異なる点は、我々が長年かけて培ってきた開発者を支援するためのインフラを生かし、APIを活用するための技術情報や開発方法などのノウハウも提供しているところ」とアピール。今回は、APIの使い方や活用方法を掲載したリファレンスページの日本語版を新たに開設した。
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海外の事例。動画サイトの情報をメッセンジャーで共有
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海外の事例。Virtual Earthの地図上にLiveスペースの写真を貼り付ける
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● API採用第1弾企業はUSEN、「GyaOアラート」を提供開始
「Windows Live プラットフォーム」の国内事例として、USENの動画配信サイト「GyaO」が開始した「GyaOアラート」を紹介した。GyaOアラートでは、「Windows Live メッセンジャー」と連動した通知サービス「Windows Live Alerts」を使い、登録ユーザーに対してGyaOの新着情報などをデスクトップに表示する。
USENの最高技術責任者開発本部長である二木均取締役は、同社とマイクロソフトが技術協力を行なってきた経緯から、「今回、『Windows Live プラットフォーム』のファーストユーザーになった」とコメント。「今まで、GyaOの最新情報はメールでユーザーに送っていたが、Live AlertsとRSSを連携することで、デスクトップ上にポップアップで表示する」と説明した。
最後に、マイクロソフトの大場氏は、「『Windows Live プラットフォーム』をきっかけに国内の開発者支援を強化する方針」とコメント。「技術情報の日本語化をさらに進めるほか、『Windows Live プラットフォーム』のオンライン・オフライントレーニング、パートナーへのさらなる情報提供も行なう」とした。また、外部のプログラミングコンテストにも賛同し、「Windows Live プラットフォーム」の普及・促進に努めるという。
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GyaOアラート
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今後の取り組み
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3454
Windows Live デベロッパーセンター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/live/
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・ 「Virtual Earth」の3D地図APIを開発者向けに提供(2007/09/19)
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( 野津 誠 )
2008/06/03 15:16
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