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民放連会長もコメント、“青少年ネット規制法案”の拙速な成立は「遺憾」


 日本民間放送連盟は11日、参議院で可決・成立した「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」(青少年ネット規制法案)について、広瀬道貞会長のコメントを発表した。法案提出から極めて短時間で原案通りに成立したことは遺憾だとしている。

 民放連では、青少年ネット規制法案は言論・表現の自由に深くかかわることから、慎重で広範な継続的議論を求めてきたという。また、有害情報を例示することなどは「法の運用次第で、国や行政機関が言論・表現に容易に介入できる道を開く可能性がある」と指摘。有害情報の基準策定や判断に国が関与すべきでないとして、参議院内閣委員会の参考人質疑でも問題点を指摘してきたとしている。

 このほか、法案に盛り込まれた「3年以内の見直し」にあたっては、「民間の自主的な取り組みの進展を見極め、法の廃止も視野に入れた検討を行なうべき」とも述べている。


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URL
  日本民間放送連盟
  http://www.nab.or.jp/

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( 永沢 茂 )
2008/06/12 16:48

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