インターネット先進ユーザーの会(MIAU)は11日、「ダビング10と私的録音録画補償金に関するアンケート」の結果を公表した。調査期間は5月18日から30日で、MIAU公式サイト上で受け付けた。5,870人から有効回答を得た。
なお、今回のアンケートは、MIAUのサイト上で行なったことから、サンプルに偏りが見られる。このことはMIAUも注意点として、「一般市民全体の意見ではなく、MIAUの支持者とMIAUに興味を持っていただいている方の意見として、結果を公表するもの」とコメントしている。
アンケート結果によると、携帯オーディオプレーヤーおよびHDDレコーダーが私的録音録画補償金の対象となることについては、いずれも9割以上(携帯オーディオ93.0%、HDDレコーダー94.1%)が「反対」と回答している。
著作権管理団体が主張している「ダビング10」と「補償金」をセットにするという考えに対しては、それを支持したのは7.3%にとどまり、「コピーワンスのままで補償金は無し」が23.8%だった。最も多かったのは「購入しない」の68.9%だった。
さらに、コピー制御と補償金制度のあり方については、「補償金等は無しで、コピーも自由にできる」と回答した人が40.5%で最も多かったが、次に「コピーを自由にする代わりに、補償金があっても良い」が33.9%存在した。このほか、「コピー制限はあるが、補償金等の課金は行なわれない」14.4%、「コピー数に上限はないが、コピーごとに課金するようなシステムが望ましい」7.6%などだった。
MIAUでは、まとめとして、「少なくともMIAUを支持している方については、私的録音録画補償金制度に納得していないということが、今回のアンケート結果から読み取れる」とコメント。「コピー制御を行なうのであれば、補償金制度の対象とはしないなど、コピー制御と補償金制度を両方とも課すということではなく、行なうとしてもどちらか片方とすること」などの意見を表明している。
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携帯オーディオプレーヤーおよびHDDレコーダーの私的録音録画補償金について
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コピー制御と補償金制度のあり方について
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関連情報
■URL
MiAU
http://miau.jp/
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( 野津 誠 )
2008/06/12 16:56
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