アップルは6月30日、「Mac OS X 10.5“Leopard”」の最新バージョンとなる「Mac OS X 10.5.4」をリリースした。同OSのソフトウェア・アップデート機能またはアップルのWebサイト経由でアップデータを入手できる。対象となるのは、Mac OS XおよびMac OS X Serverの10.5/10.5.1/10.5.2/10.5.3。アップルでは、これらすべてのユーザーにアップデートを推奨している。
10.5.4では、OSの全般的な改善により、安定性、互換性、セキュリティが強化されるという。セキュリティ面では、CoreTypes、c++filt、Dock、Net-SNMP、Ruby、SMB File Server、VPN、WebKitの脆弱性の修正を含んでいる。
このうちWebKitについては、JavaScriptの処理で問題があり、細工を施した悪意のあるサイトを訪問した際に、アプリケーションが予期せずに終了したり、任意のコードを実行される可能性があったという。今回、この脆弱性を修正するのに伴い、Webブラウザを「Safari 3.1.2」にバージョンアップした。
● Tiger用にも単体のセキュリティアップデートを用意
「Mac OS X 10.4“Tiger”」用には、セキュリティ修正を単体で提供する「Security Update 2008-004」をリリースした。対象となるのは、Mac OS X 10.4.11およびMac OS X Server 10.4.11で、それぞれCPU別にIntel用とPPC用がある。
Security Update 2008-004での修正項目は、Mac OS X 10.5.4の修正項目とも一部重複しており、Alias Manager、CoreTypes、Launch Services、Net-SNMP、Ruby、SMB File Server、System Configuration、Tomcatの修正を含む。
また、WebKitの脆弱性については、「Safari 3.1.2 for Mac OS X 10.4.11」として別個にリリースしている。
なお、Windows用のSafari 3.1.2はすでに6月19日にリリースされており、WebKit
の脆弱性などを修正していた。
関連情報
■URL
ダウンロードサイト
http://www.apple.com/jp/ftp-info/
Mac OS X 10.5.4とSecurity Update 2008-004のセキュリティ内容について(英文)
http://support.apple.com/kb/HT2163
Safari 3.1.2 for Mac OS X 10.4.11のセキュリティ内容について(英文)
http://support.apple.com/kb/HT2165
■関連記事
・ 「Mac OS X 10.5.3」公開、セキュリティ関連で多数の修正(2008/05/29)
・ Windows版「Safari 3.1.2」が公開、指摘されていた脆弱性を修正(2008/06/20)
( 永沢 茂 )
2008/07/01 17:51
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