G DATA Softwareは9日、2008年第2四半期に検知したマルウェアの動向をとりまとめた。マルウェア感染により、スパムメールの発信元にされたり、ネットワークへの不正侵入のための踏み台にされたりする「ゾンビPC」の割合が、ヨーロッパから他の地域に移行しつつあることがわかったという。
ゾンビPCが最も多く存在していたのは、全体の10.2%を占めたブラジル。次いでドイツ(9.3%)、イタリア(8.9%)、トルコ(8.3%)、中国(6.6%)の順だった。第2四半期では1日平均500万~1000万台のゾンビPCが稼働していたという。
4月に発表された前回のレポートでは全体の8%を占めて3位だったブラジルが順位を上げたが、G DATAでは「トルコと中国も微増しており、ボットを仕掛ける側の狙いが西欧から別の地域に移行しつつある」と分析している。
また、6月の受信メールにおけるスパムの割合は87%。1月から6月までに受信したスパムメールの内容としては、バイアグラをはじめとした精力剤が30%で最も多く、以下は薬(22%)、ブランド品(21%)が続き、上位3項目で全体の4分の3を占めた。
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■URL
G DATA Software
http://www.gdata.co.jp/
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( 増田 覚 )
2008/07/09 13:02
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