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2007年度の電子書籍市場は355億円に倍増、ケータイが7割占める


電子書籍市場規模の推移
 インプレスR&Dは9日、日本の電子書籍市場規模についての調査結果を発表した。2007年度(2007年4月~2008年3月)は市場規模を355億円と推計しており、前年度の182億円から2倍近くに拡大した。このうち携帯電話向けが7割を占めているという。

 調査は、インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所が電子書籍市場の主要企業を対象に実施。通信事業者、出版社、取次、ポータルサイト、コンテンツプロバイダーなど47社へヒアリング調査した。

 市場の内訳は、携帯電話向けが283億円、PC/PDA向けが72億円。前年度は携帯電話向けが112億円、PC/PDA向けが70億円だったため、特に携帯電話向けの伸びが前年度比2.5倍と大きい。

 市場拡大の要因としては、出版社がコンテンツの電子化に対し積極的に取り組み始めたこと、取次サービスの整備による流通の円滑化、タイトル数の増加によるコンテンツの充実、3G携帯電話やパケット定額制の普及によるプラットフォーム整備などが考えられるとしている。

 インプレスR&Dでは、調査結果を収録した「電子書籍ビジネス調査報告書2008」と「電子コミックビジネス調査報告書2008」を7月11日に発売する。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.impressrd.jp/news/080709/ebook_ecomic2008

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( 永沢 茂 )
2008/07/09 16:02

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