インプレスR&Dは16日、電子書籍市場に関する調査結果を公表した。それによれば、電子書籍の市場規模は2007年3月末時点で約182億円に上り、前年度比では194%と倍増していることがわかった。内訳はPC向けが約112億円、携帯電話向けが約70億円。
電子書籍の中でも「電子コミック」の伸びが大きく、市場規模は前年度の約33億円から約106億円に拡大した。内訳はPC向けが約24億円、携帯電話向けが約82億円で、携帯電話向けはPC向けの3倍強の規模となっている。
電子書籍が普及した背景についてインプレスR&Dは、「第3世代携帯電話の普及とパケット料金定額制の一般化」にあると分析。最近では、携帯電話の約9割が第3世代となっていることから、通信速度だけでなく、表示性能の向上などが、電子書籍市場、とりわけ携帯電話向けの大幅な伸びにつながったとしている。
調査は、電子書籍ビジネスを展開する出版社やコンテンツプロバイダーなどへの聞き取り調査をもとに行なわれた。
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電子書籍市場規模の推移(2002年度~2006年度)
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電子書籍全体の市場規模と電子コミックの市場規模(2005年度と2006年度の比較)
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.impressholdings.com/release/2007/105/
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・ 電子書籍市場は前年比約2倍の94億円に、インプレスR&D調査(2006/09/20)
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( 増田 覚 )
2007/11/16 14:20
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