社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は14日、「2008CESAゲーム白書」を発刊した。日本の家庭用ゲーム関連企業が、2007年に世界で出荷したソフトウェアとハードウェアの総額は2兆9364億円で、2006年の1兆6323億円から大幅に増加。統計を開始した1996年以来、過去最高の数値となった。
ソフトウェアの総出荷額は8487億円(2006年は6742億円)で、うち国内向けは2886億円(同3113億円)、海外向けは5600億円(同3629億円)となり、海外向けの出荷が好調だった。ハードウェアの総出荷額は2兆878億円(同9581億円)と倍増し、うち国内向けは3033億円(同2420億円)、海外向けは1兆7845億円(同7161億円)となり、ともに順調に推移した。
また、ソフトウェアおよびハードウェアの国内向け総出荷規模から推計した国内総市場規模は7114億円(同6799億円)で、内訳はソフトウェアが3823億円(同4133億円)、ハードウェアが3291億円(同2665億円)。さらに、2007年から新たに統計を開始した「家庭用ゲーム機専用ダウンロードコンテンツ市場規模」は25億円と推定している。
ソフトウェアでは、「Wii Sports」や「はじめてのWii」など2006年に発売された全5タイトルが100万本出荷された。2007年に発売されたタイトルでは6タイトルが100万本以上出荷され、この中で最も多く出荷されたのは「マリオパーティDS」で162万本だった。
このほか、有料ネットワークゲームの利用率・利用金額などから推計した国内有料ネットワークゲームの総市場規模は457億円と推定(通信費、パッケージソフト購入費、復号カフェ利用料金を除く)。同様に、携帯電話の有料ゲームコンテンツの総市場規模は162億円(通信費、パケット料金を除く)と推定している。
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■URL
ニュースリリース
http://report.cesa.or.jp/press/p080714.html
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( 増田 覚 )
2008/07/14 19:27
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