フィッシング対策協議会は30日、インターネット利用者を対象とした「フィッシングに関するユーザー意識調査」の結果を公表した。調査は2008年2月に実施したもので、Webアンケートにより1083人の回答を得ている。
調査によれば、フィッシング詐欺の手口を知っているという人の割合は87.1%で、2007年の調査(81.2%)よりも認知度が向上している。また、フィッシング詐欺の手口の認知度は、インターネットバンキングの利用者では91.9%とさらに高くなる。
PCでフィッシングメールを受信した経験があるという人の割合は24.8%で、受信経験の割合も2007年(14.8%)から増加。また、携帯電話・PHSでフィッシングメールと思われるものを受け取ったことがあるという人の割合は11.4%となった。
フィッシング詐欺被害の経験者(IDなどを詐取されただけの場合も含む)は1.4%で、このうちの80%が個人情報などの搾取、46.7%が金銭的被害を受けている。
フィッシング対策について、普段気をつけていることが「ある」という回答は全体の46.3%で、「ない」という回答も40.8%と依然高い比率となっている。具体的なフィッシング対策としては、「見知らぬアドレスからのメールは開かない」(77.1%)が最も高く、「セキュリティ対策ソフトの導入」(63.1%)が続いている。
関連情報
■URL
フィッシングに関するユーザ意識調査報告書2008について
http://www.antiphishing.jp/2008/07/2008-1.html
■関連記事
・ フィッシングの手口知らず、被害に遭うリスク高い層が2割存在(2007/06/29)
( 三柳英樹 )
2008/07/31 15:59
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