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「Mainichi Daily News」刷新、低俗コラム問題を改めて謝罪


 毎日新聞社は1日、低俗な内容のコラムが掲載されていたとして批判を受けていた英文サイト「Mainichi Daily News」をリニューアルした。リニューアルにあたっては、指摘や意見を踏まえて、ニュース、解説、評論に重点をおいてサイトの内容を整理したとするとともに、コラム「WaiWai」の問題について改めて謝罪している。

 リニューアル後のMainichi Daily Newsのサイトは、題字やデザインが一新され、毎日新聞の紙面に掲載された社説やコラム、識者による評論「時代の風」などが翻訳して掲載される。

 編集体制については、「事実の裏付けのない不適切なコラムを国内外に発信してしまった反省から、編集体制を立て直し、記事や企画の選択などのチェック機能を強化します」として、元カナダ大使の沼田貞昭氏などによるアドバイザリーグループを発足させ運営に活かしていくと説明。「日本のニュースを世界に発信する国際メディアとしての役割を果たすべく、全力を尽くします」と決意を表明している。

 また、リニューアルにあたっては、掲載されていたコラム「WaiWai」の問題について改めて謝罪するとして、毎日新聞社のサイトとMainichi Daily Newsのサイトに日本語および英文での経緯と謝罪を掲載している。

 毎日新聞社では、1989年10月から英字紙に、2001年4月からWebサイト上に掲載されていたコラム「WaiWai」について、国内で出版されていた雑誌などを了解を得ずに使用しており、明らかに事実とは思えない情報を英訳、転載し、一部については不適切な加筆も行っていたと説明。日本および日本人や特定の国、職業などについて誤解を生じさせる情報を長期間に渡って流し続けたとして、「報道機関としてあってはならない読者の信頼を裏切る行為であり、多くの方々にご迷惑をおかけしたことをあらためて、心よりおわびします」としている。

 6月21日にはコラムのコーナーを閉鎖し、過去の記事にもアクセスできない措置を取ったが、掲載したコラムの多くが著しく節度を欠き、国内外に発信するにはふさわしくない内容と判断したため、コラムを転載しているサイトやブログなどへの削除要請も続けているという。

 また、毎日新聞社では7月20日の朝刊とサイトにお詫びと検証記事を掲載したが、「その後も多くの方から、ご批判、おしかりをいただいています」として、「みなさまからの声を重く受け止め、今後、こうした事態を引き起こすことにないよう、全力を尽くします」とコメントしている。


関連情報

URL
  「毎日デイリーニューズ」刷新 改めておわびと決意
  http://www.mainichi.co.jp/20080720/0901.html
  Mainichi Daily News
  http://mdn.mainichi.jp/

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( 三柳英樹 )
2008/09/01 13:38

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