読売新聞が運営する掲示板サイト「発言小町」のユーザー1人あたりの利用時間は、他のQ&Aサイトや掲示板サイトに比べて長いことが、ネットレイティングスの調査でわかった。ネットレイティングスが発行しているメールマガジン「Nielsen Online REPORTER」の9月1日号の記事で報告されている。
ネットレイティングスのインターネット利用動向調査「Nielsen Online NetView」において、2008年7月の家庭からのアクセスのデータによれば、「発言小町」の1人あたりの月間利用時間は1時間21分50秒。この時間は、Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」(13分3秒)や「教えて!goo」(5分8秒)に比べて格段に長く、「2ちゃんねる」(56分19秒)や「YouTube」(1時間17分38秒)も上回っている。
発言小町の利用時間の長さについて、ネットレイティングスのアナリスト山田康介氏は、「もともと新聞には投書欄が存在し、ネット以前から読者の『相談』や『意見』の受け皿として機能してきた。投書欄は投稿するのも楽しみだが、大半の読者にとっては『読み物』としての利用が主だったのではないだろうか。発言小町も同じで、大半のユーザーは投稿を『読み物コンテンツ』として活用しているのではないか」と分析している。
また、調査によれば、発言小町の利用者は他のサイトに比べて女性の割合が高く(女性54%、男性46%)、年代別では30代(36%)、40代(30%)が集中している特徴があるという。また、発言小町の利用者数は67万5000人で、Yahoo!知恵袋(1323万人)、教えて!goo(642万人)、2ちゃんねる(940万1000人)、YouTube(1832万9000人)などに比べて利用者数では少ないが、ユーザーの滞在時間が長いという点では広告媒体としての可能性が興味深いとしている。
関連情報
■URL
「Nielsen Online Reporter」バックナンバー
http://www.netratings.co.jp/hot_off/reporter_archive.html
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( 三柳英樹 )
2008/09/01 18:20
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