楽天とイーバンク銀行は4日、両社が行う資本提携の内容を発表した。8月4日の基本合意後に進めてきた協議の結果、楽天が引き受ける第三者割当増資の具体的な額や、イーバンクに派遣する取締役員数などを決定した。また、業務提携の内容についても具体的な項目が示された。
楽天は、イーバンクが新たに発行する優先株式66万6000株を引き受ける。取得価格は1株あたり3万円で、総額は199億8000万円。取得日は9月29日の予定で、株式取得後、楽天からイーバンクに4名の取締役を派遣する。
なお、イーバンクでは現在、株主割当増資も同時に進めている。そのため、増資完了後における楽天の出資比率は9月下旬に確定するが、楽天では4割程度と見込んでいる。
業務提携については、1)決済連携、2)マーケティング、顧客紹介の協力・連携、3)商品の共同開発――という広範な分野で推進するという。両社のサイトで使用するユーザーIDやポイントの連携を深めるほか、共同開発する金融商品・サービスとして個人ローンや住宅ローンなどに加え、電子マネーなども想定していることを明らかにしている。
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ニュースリリース
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2008/0904_2.html
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( 永沢 茂 )
2008/09/04 19:07
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