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「検索技術で解決したのは易しい90%の問題、残りはタフ」

GoogleバイスプレジデントのMarissa Mayer氏がコメント

 米Googleのサーチプロダクト/ユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントであるMarissa Mayer氏は10日、Googleがサーチエンジンでこれまで解決してきた問題は、最初の易しい90%の問題に過ぎず、後に残っている10%の問題は解決することが非常に難しく、何十年もかかる可能性があると指摘した。

 これは、Googleが10周年を迎えたことを受けて、今後10年で検索がどのように発展していくかをエキスパートに述べてもらう連載を始めるにあたって、Mayer氏がコメントしたものだ。

 Mayer氏はいわゆる「80-20」問題について述べた。つまり、最後の20%を解決するための労力が、作業全体の80%に相当するような問題のことだ。Mayer氏は、検索は「90-10」問題だと指摘する。現時点で90%は解決されているが、残りの10%の問題を解決することが全体の90%の労力に相当する、ということだ。

 現在のサーチエンジンでほとんどの問題は実際に解決することができる。ただし、その方法は理想的でないかもしれないし、簡単でもないかもしれない。今後、残り10%の問題を解決し、「エレガントで、ぴったりとくる、最適な解決策」を見いだす必要があると指摘する。また、そのことには「数十年」かかる可能性も指摘した。

 そして検索技術の現状を、1500~1600年代の生物学や物理学などと対比させた。つまり、今後数百年をかけて最も大きな発見がなされるというわけだ。

 Mayer氏は今後解決しなければならない種々の問題として、音声や自然言語による検索、動画を含むユニバーサルサーチ、パーソナライゼーション、位置情報に基づく検索、ソーシャル検索、言語の壁をなくすための機械翻訳などの技術開発を挙げている。


関連情報

URL
  Google公式ブログの該当記事(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2008/09/future-of-search.html

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「言語によらず最適な答えをすべてのユーザーに」米GoogleのMayer副社長(2008/06/09)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/09/11 12:19

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