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トヨタのサイト企画者とAMN代表が2008年の「Web 人大賞」に |
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Webクリエーション・アウォードは、Webの世界に貢献した人を「Web 人」として称える賞。今回は、一般とWeb広告研究会ワーキンググループから、候補者の推薦を受け付けた。推薦は104件で、過去最多という。その中から、候補者に対する応援コメントやWeb広告研究会会員社投票の結果を踏まえ、Web広告研究会内の審査委員が各賞を設定した。 「Web 人大賞」には、2次審査で実施された会員投票の結果、同数票を集めた2人が選ばれた。佐々木英彦氏は、トヨタ自動車のe-TOYOTA部インターネット企画室でサイト企画グループ長を務める。Web広告研究会によれば、「トヨタの多様なネット展開をまとめる情報基盤を構築し、同社のネット活用戦略を大幅に前進させた」ことが選考理由という。 佐々木氏は、「この仕事に就いた当初は1人でやっていた。トヨタのサイトを1人で作るのは無理なので、内外に仲間を作りながら進めていった。大企業のサイトにありがちな、迷宮のような構造を解きほぐし、きれいにしていくことから始め、ここ数年で、ようやく新しいことを始められる基盤ができたと仲間内で話していたところに、この賞の話がきた。関わった人たち全員のモチベーションにつながる賞であり、これからも仲間を増やして、取り組んで行きたい」と受賞の感想を述べた。 同じく「Web 人大賞」に選ばれた坂和敏氏は、AMNの代表取締役。「国内の著名なブロガーを集め、企業のメッセージをブログ上で伝達するマーケティングを展開。情報発信者として、ブロガーの地位向上に貢献した」ことが選考理由という。坂和氏は、「弊社はスタートからまだ1年半の小さな会社ではあるが、パートナーブロガーやプロジェクトに関わっている人たちを合わせると100人以上になる。さらに、協力企業やメンバーブロガーも含めると、かなりの人たちに支えられており、今回の賞は皆に与えられたもの。期待に答えられるよう今後も精進していきたい」と受賞の感想を述べた。
● 2008年の受賞者はネット活用多様化新時代を反映 このほか、「Web 人賞」は5人、「Web 人ユニット賞」は1グループが受賞した。「Web 人 of the year」と「Web 人学生賞」は該当者なしという結果になった。「Web 人賞」には、ニフティの和田一也代表取締役社長、ソシオメディアの篠原稔和代表取締役、チームラボの猪子寿之代表取締役社長、大阪ガスの出馬弘昭技術戦略部長、ジェイマジックのラボ兼技術開発部の皆川卓也シニアマネージャーらが選ばれた。 ニフティの和田社長は、Webサービス主体に方向転換した事業戦略や、対ヤフーを意識した「y or n」広告などを行った手腕・決断が選考理由だ。和田社長は受賞について、「Webサービスへの集中的な投資を行い、現場のスタッフが頑張った成果」とコメントした。 大阪ガスの出馬氏は、自社の持つ料理レシピデータをインターネット黎明期にいち早く公開し、レシピサイトのモデルを確立したことが選考理由だ。出馬氏は、「サイト『ボブとアンジー』を立ち上げたのが1995年。以前は企業のサイトばかりで、家庭向けにサイトを公開したことが話題になった」と当時を振り返った。 Webクリエーション・アウォードのプロジェクトリーダーを務める森下尚子氏は、総評として、「今回は、Webのさまざまフィールドで活躍されている方々が受賞した。まさに、2008年のWeb広告研究会宣言である『ネット活用多様化新時代』そのもの」とコメント。また、「今年は選考過程の新しい試みとして、オフィシャル推薦と会員投票による大賞の決定を行った。結果、受賞者はオフィシャル推薦で選ばれた人が多くなったが、一般からも重複した推薦を得ており、内外の差はなかった。投票結果も、トップの得票数が同じで、大賞が2人という過去にない結果になった」と説明した。
関連情報 ■URL 第6回Webクリエーション・アウォード http://award.wab.ne.jp/ ■関連記事 ・ 第6回Webクリエーション・アウォード、受賞候補者10人が発表（2008/06/30） ・ 「ユーザーに感謝したい」、モバゲー仕掛け人の畑村氏（2007/09/12）
（ 野津 誠 ）
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