SUNは、3D仮想空間「Second Life」をテレビから利用できるシステムを開発した。クイックサンが提供するテレビ用ブラウザ「ROBRO」の28チャンネルにて1日よりベータサービスを開始した。
SUNは、専用のクライアントソフトを使用することなく、Webブラウザのみで「Second Life」の閲覧や操作ができるサービス「セカンドライフグリッド対応ブラウザビューア」を公開している。今回はその技術を応用したものだ。利用は無料。
クイックサンの「ROBRO」は、地上デジタル放送とWebサイトをひとつの画面で視聴できるシステム。ロジテックが発売しているPC向けUSB地上デジタル放送対応テレビチューナー「LDT-100U」に搭載されている。「ROBRO」では、最大で99チャンネルと各チャンネルに10のサブチャンネルがあり、テレビで未使用のチャンネルにWebサイトを設定する。
今回より、「ROBRO」の28チャンネルを選択すると、SUNのWebサイトが開き、「ROBRO」用にカスタマイズしたSecond Lifeビューアを利用可能になった。ユーザーは、すでに取得しているSecond LifeのIDとパスワードを入力してログインできる。アバターの操作やチャットもテレビリモコンで行う。テレビに2つの画面を表示し、地デジの番組を見ながらSecond Lifeを楽しむことも可能という。
SUNは、「ROBRO上でもSecond Lifeビューアのサービスを提供することで、セカンドライフグリッド対応ブラウザビューアの利用者の拡大と、同ビューアでの広告収入の増加を見込む」としている。また、同社の奥井宏太朗社長は「ROBROを通して、テレビを視聴する感覚で、気軽にSecond Lifeを利用できる環境を提供することで、ライフスタイルの一部として活用していただければ嬉しい」とコメントしている。
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ROBRO上でSecond Lifeを利用した画面
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リモコンの操作方法
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関連情報
■URL
セカンドライフグリッド対応ブラウザビューア
http://viewer.tokyozero.co.jp/
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( 野津 誠 )
2008/10/02 19:48
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