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東京の中学生女子、携帯サイト利用1日平均44.8分、メール23.6回


 東京都教育委員会は9日、7月に実施した「子供のインターネット・携帯電話利用についての実態調査」の結果を発表した。携帯電話の保有率が小学校(4年生以上)で38.4%、中学校で66.4%、高校で96.2%、特別支援学校で53.8%に上った。一方で、フィルタリング利用率は全体で30.7%にとどまった。

 調査は、東京都内の公立学校42校(小学校24校、中学校12校、高校4校、特別支援学校2校)を抽出。児童・生徒1万1032名(小学校4年生以上5050名、中学校4258名、高校1512名、特別支援学校212名)を対象に調査した。


高校生の携帯フィルタリング導入率は15.0%

 携帯電話の保有率を学年別に見ると、小4が33.2%、小5が37.9%、小6が44.2%、中1が59.3%、中2が66.9%、中3が73.7%、高1が95.4%、高2が97.0%、高3が97.2%だった。学年に応じて比率が上がっていくが、進学年にあたる中1、高1で極端に増加するのがわかる。なお、携帯電話保有者のうち2割は、小3以前から使用しているという。男女別では、男子50.8%、女子64.2%で、女子の方が保有率が高かった。

 フィルタリングの導入率は、全体平均では30.7%だが、学校が上がるにしたがって比率は下がる。小学校でも37.6%、中学校で33.6%なのが、高校では15.0%と半減する。特別支援学校では44.7%だった。



ネット、通話ともに女子の方が多く利用

 利用内容を見ると、小学校では通話の方が多く、1日平均12.1分。これに対してサイトは5.8分で、メールは6.3回だった。中・高校ではサイトの方が上回っており、中学校では通話が1日平均8.3分なのに対し、サイトが35.0分、高校では通話が10.3分なのに対し、サイトが63.3分だった。メールは中学校が1日平均21.3回、高校が20.0回と、小学校と比較して3倍に増加している。特別支援学校は通話が1日平均6.5分、サイトが16.0分、メールが9.7回だった。

 全校種ともに、すべての項目において女子の方が多く利用している。特にサイト利用では差が大きく、中学校男子の1日平均22.7分に対し、女子は44.8分、高校男子の46.9分に対し、女子は78.1分だった。また、メールはこれほどの大きな差はないが、やはり女子の方が多く、中学女子で1日平均23.6回、高校で22.7回だった。

 利用している携帯サイトは、小学生では「ゲームサイト」が最も多く、中学生では「音楽サイト」が最多。高校性でも「音楽サイト」が最多だが、「プロフ・ブログ」も比較的多い。特別支援学校では、「写真・画像のサイト」が最多。プロフ・ブログ」「掲示板」の利用は、中学生で急激に増加するという。なお、「利用しない」は、小・中・高校になるにしたがって減っていく。



関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr081009s.htm
  子供のインターネット・携帯電話利用についての実態調査(PDF)
  http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr081009s/pr081009s_chousa.pdf

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( 永沢 茂 )
2008/10/10 14:43

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