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書籍検索で内容の過大な公開は避けて、文藝家協会が出版社に要望


 日本文藝家協会は16日、Amazon.co.jpやグーグルなどの「書籍検索」システムに参加している出版社に対して、内容の過大な公開を避けることと、公開にあたっては著作権者の許諾を得ることを求める声明を発表した。

 日本文藝家協会では、Amazon.co.jpやグーグルなどネット上の「書籍検索」システムでは、検索により作品の一部が閲覧できるようになるが、協会会員の書籍のかなり多くの部分が見られるようになっていたことが判明したと説明。書籍検索システムは、出版社にとっては販売促進の意味から、書籍の一部が閲覧可能となっていることは承知しているが、文芸書を多く扱う出版社からは「閲覧できるのは書籍の総ページの20%まで」「必ず著作権者の許諾を得る」「当面は文芸書は検索の対象としない」という説明を受けていたという。

 協会の理事会では、「たとえ20%の公開であっても短編集などで一作品全部が読めてしまうもの」「詩歌・短歌・俳句集などで大半の内容が読めてしまうもの」などの掲載は問題であり、ネットへの掲載によって作品を「読了」したと思わせるような過大な公開は避けて欲しいという意見が出されたと説明。書籍検索システムに参加している出版社に対して、作品掲載の許諾を出す際にはこうした点に留意するとともに、著作権者の許諾も必ず得てほしいとしている。


関連情報

URL
  ネット上の「書籍検索」許諾について(PDF)
  http://www.bungeika.or.jp/pdf/200810shosekionegai.pdf
  Googleブック検索
  http://books.google.co.jp/
  Amazon.co.jp なか見!検索
  http://www.amazon.co.jp/nakami/

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( 三柳英樹 )
2008/10/21 14:56

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