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ドワンゴ決算発表、ニコ動会員数は増加も損失は拡大


 ドワンゴは13日、2008年9月期の連結決算を発表した。売上高が249億7800万円(前年度比12.2%増)、営業利益が1億1500万円(同68.6%減)、経常利益が1億700万円(同66.1%減)、当期純損失が22億9800万円。売上は増加したものの、損失は前年の14億800万円から拡大。また、6日に発表した業績予想の下方修正(17億1000万円の損失)からも、さらに損失が拡大した。

 今期の経営成績については、モバイル事業については原価率の高い「着うた」「着うたフル」の比率が高まったことにより収益性が悪化傾向にあり、「ニコニコ動画」についても現状ではまだ先行投資の段階にあるとしている。また、投資有価証券評価損5億3200万円、持分法による投資損失2億9600万円、ソフトウェアなどの減損損失1億2000万円などを含めて、11億3900億円を特別損失として計上したほか、法人税等調整額10億2900万円を計上したことにより、損失が拡大したとしている。

 事業別では、モバイル事業が売上高168億100万円(前年度比10.4%増)、営業利益34億400万円(同61.7%増)。ゲーム事業が売上高49億5300万円(同19.1%減)、営業利益が7億1900万円。ポータル事業が売上高18億1000万円、営業損失15億1500万円。その他事業が売上高15億3300万円、営業損失4400万円。

 ポータル事業で展開するニコニコ動画については、順調に登録会員を増やしており、有料の「ニコニコプレミアム会員」や、広告、アフィリエイトなどが売上に貢献していると説明。一方で、会員数の増加に伴う設備投資や回線費用の増加、動画の視聴・投稿以外の新しいエンターテインメントサービスや広告商品の企画開発など、本格的な収益化に向けての先行投資などにより、いまだ収益への貢献には至っていないとしている。

 来期の業績見通しについては、売上高289億円(今年度比15.7%増)、営業利益4億2000万円(同265.2%増)、経常利益4億1000万円(同283.2%増)を見込んでいる。また、来期は配当の実現を主要な課題と認識しているとして、1株あたり2000円の配当を見込んでいる。


関連情報

URL
  ドワンゴ 決算情報
  http://info.dwango.co.jp/ir/accounts.html

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( 三柳英樹 )
2008/11/13 18:57

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