米Sun Microsystemsの社長兼CEOであるJonathan Schwartz氏は12日、Microsoftとの関係について自身のブログでコメントした。両社は先日、SunのJava Runtime Environment(JRE)とともにMSN Toolbarを配布する契約を発表している。
SunはすでにGoogleと、ツールバーを含むソフトウェアのバンドル契約を結んでいた。しかし今年はバンドル契約に関して公開入札を行い、複数の企業から入札を受けたとしている。その結果、総合的に見てMicrosoftが最良の入札を行い、契約を勝ち取ることになった。
Schwartz氏によると、Microsoftが契約を勝ち取ったのは、ツールバー単体の契約内容ではなく、Sunが保有するオープンソースデータベースのMySQLをMicrosoftが支持し、プロモーションを支援することをMicrosoftが約束したことによるものだとしている。この契約の具体的な内容については今後明らかにしていくという。
今回の契約によって、「MicrosoftはSunの最大顧客の1つとなった」とも説明。現時点でMicrosoftとの契約は米国に限定されているが、Sunでは、世界各国における契約に関しても入札を行っているとしている。また、米国でもツールバー以外の製品、例えばブラウザなどに関してもバンドル契約を結ぶ可能性があることをにおわせた。
Sunは、JRE以外にもオフィススイートのOpenOfficeを支援・配布しており、これらを含めたバンドル契約の可能性も模索しているという。
関連情報
■URL
Jonathan Schwartz CEO公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.sun.com/jonathan/entry/the_value_of_distribution_java
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・ MSN ToolbarをJREと一緒に配布、米Microsoftと米Sunが提携(2008/11/11)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/11/14 12:13
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