Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

Adobe、「AIR 1.5」やスマートフォン向けFlashなどを発表


 米Adobe Systemsは17日、サンフランシスコで開催中のカンファレンス「Adobe MAX 2008」において、「Adobe AIR 1.5」など最新のFlashプラットフォームを発表した。

 「Adobe AIR」は、HTMLやAjax、Flash、PDFなどのWeb技術を利用したアプリケーションの実行環境。Flashと同様に、複数のOS上で実行できる共通のアプリケーション環境として利用できる。最新版の「Adobe AIR 1.5」では、「Flash Player 10」に搭載された3Dモデル機能やアニメーション機能などを搭載。また、WebKitの新しいJavaScriptインタープリター「SquirrelFish」を採用するなど、パフォーマンスの改善を行っている。

 Adobe AIR 1.5は、Windows版とMac OS X版がすでにダウンロード可能となっており、Linux版については年内に提供を開始する予定としている。

 Flash Playerについては、64ビット版Linux用の「Flash Player 10」のプレビュー版をAdobe Labsで公開。また、スマートフォン用の「Flash Player 10」についても、Flash技術のオープン化により各種デバイスへのFlashの搭載を進める「Open Screen Project」の成果として公開した。

 Adobeでは、組み込み用プロセッサ大手の英ARMとの提携も発表。ARMプラットフォーム向けに最適化された「Flash Player 10」と「AIR」を2009年前半までにリリースするとしている。

 このほか、Adobe MAX 2008では、プロフェッショナル向けのインタラクティブなデザインツール「Adobe Flash Catalyst」のテクノロジープレビューが公開されたほか、参加者には開発環境「Flex Builder」のプレビュー版が配布された。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200811/20081117_flash_platform.html
  ニュースリリース(ARMとの提携について、英文)
  http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200811/111708ARMAdobeFlash.html
  Open Screen Project
  http://www.openscreenproject.org/

関連記事
日本語環境に正式対応した「Adobe AIR 1.1」公開(2008/06/17)
Adobe、Flashの技術公開とライセンス変更を実施(2008/05/02)


( 三柳英樹 )
2008/11/18 13:36

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.