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「Webチェック」による判定結果例
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セキュアブレインは20日、不正改ざんされたWebサイトやマルウェアの振る舞いを解析する個人向けの無料サービス「gred」のベータ版を公開した。解析してほしいサイトのURLをgredのサイトに入力するだけで、危険が安全か判定が出る。プログラムについてもgredにexeまたはZIPファイルを送信することで、メールで結果を通知してくれる。
セキュアブレインによると、最近ではSQLインジェクション攻撃で正規のWebサイトが改ざんされるなど、いつも利用しているWebサイトが突然悪質サイトに変わることもあるという。また、セキュリティソフトをすり抜ける新種のマルウェアも増加しているとしており、ブラックリストなどに基づいたセキュリティ対策の手法ではリアルタイムに対応できなくなっていると指摘する。
これに対してgredによる「Webチェック」では、ブラックリストを使用せず、Webサイトのコンテンツを取得することで「現在のWebサイトの状態」を解析するという。「プログラムチェック」でも、対象のプログラムを隔離された仮想環境で実際に動作させて解析するため、未知のマルウェアにも対応が可能だとしている。
Webチェックの解析結果は、安全ならば緑、危険であれば赤で示される。リンク先を解析対象に含めることも可能だ。解析結果では「フィッシング」「ワンクリック詐欺」「不正に改ざんされたWebサイト」などの種別をアイコンで表示する。なお、セキュアブレインの解析エンジンでの判定に加えて、Google Safe Browsing APIとPhishTank APIによる判定結果を表示するアイコンも用意されている。
gredのトップページでは、「最近見つかった悪質サイト」のサムネイル画面とURL(一部が伏せ字)も紹介している。20日18時30分現在、1万2651件がすでにユーザーによりチェックされており、悪質サイトと判定されたものが182件に上っている。
関連情報
■URL
gred
http://www.gred.jp/
ニュースリリース
http://www.securebrain.co.jp/news/081120_gred_k.html
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( 永沢 茂 )
2008/11/20 18:43
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