米Googleは、同社が開発しているブラウザ「Google Chrome」を配布するために、バンドル契約の可能性を模索していることを明らかにした。
これは、Google広報が25日にコメントしたものだ。Googleのスポークスパーソンは、「Google Chromeへの反応は目覚ましく、我々はさらに多くのユーザーに使ってもらえるように様々な方法を模索している。こうした方法には、バンドル契約の可能性も含まれている。これに関して現時点で発表すべきことはない」とコメントしている。
24日にオランダのOneStat.comが発表した統計では、Chromeの世界シェアは0.54%となっている。米国でのシェアは0.62%で、1%を超えたのはベルギーとスペインだけだ。他の統計サイトでは、Chromeのシェアが2%に近づく傾向を見せるなど徐々にシェアを増やしている傾向もあるが、7割を占めるInternet Explorerや、2割を占めるFirefoxとは依然大きな差がある。
しかし、Googleがバンドル契約を模索していることで、Chromeのシェアが一気に増える可能性も出てきた。例えば、米Sun MicrosystemsのCEOであるJonathan Schwartz氏は12日に、Sunが配布する様々なソフトのバンドル契約について触れ、ブラウザに関してもバンドル契約を結ぶ可能性があることを示唆している。GoogleがもしPCメーカーなどと契約を結ぶことがあれば、Webアプリケーション市場にも大きな影響を与える可能性を秘めている。
関連情報
■URL
Google Chrome
http://www.google.co.jp/chrome
OneStat.comによるブラウザシェアの統計(英文)
http://www.onestat.com/html/press-release-google-chrome-global-usage-share.html
■関連記事
・ SunのCEO、Microsoftとのツールバー配布契約の内幕を明かす(2008/11/14)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/11/25 12:59
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