NHK(日本放送協会)とNTT(日本電信電話)は25日、120GHz帯を利用した非圧縮ハイビジョン信号の6チャンネル伝送にに成功したと発表した。同技術は11月26日からパシフィコ横浜で開催されるマイクロウェーブ展 2008に出展する。
NHKでは高速で動作する誤り訂正符号化方式を開発。地上デジタルや衛星通信、CD、DVDなどで用いられているというリードソロモン符号を誤り訂正符号化方式に採用し、訂正能力の向上を図ったほか、映像1ラインごとに誤り訂正符号が完結する信号形式とすることで並列処理を容易にし、10Gbpsを超える高速内信号処理が実現できたという。
伝送にはNTTが開発している120GHz帯の無線装置を採用。今回開発した誤り訂正符号化方式によって伝送距離を2倍程度にのばし、約3kmでの伝送実験に初めて成功したという。
NHKでは、100GHzを超える周波数は無線伝送用にほとんど利用されておらず、広い周波数帯域幅が取れるために超高速無線伝送への利用が期待できると説明。スポーツ中継などで複数カメラのハイビジョン映像をまとめて送ると行った利用が可能になるとしている。
|
システム概要
|
関連情報
■URL
NHK
http://www.nhk.or.jp/
■関連記事
・ フジテレビなど3社、120GHz帯無線による非圧縮ハイビジョン映像伝送実験(2005/08/11)
( 甲斐祐樹 )
2008/11/25 20:42
- ページの先頭へ-
|