電気通信事業者協会(TCA)は、2009年のユニバーサルサービス制度の負担金について、月額8.4円にすることで総務省から認可を受けたと発表した。
ユニバーサルサービス制度は、NTT東西の固定電話(加入電話)や公衆電話、110番などの緊急通報を維持するため、赤字を補填する目的で、ユーザーが補填金を負担する制度。2007年より導入され、当初は月額7.35円だったが、2008年は補填額が下がったことから月額6.3円となった。ユニバーサルサービス制度では、半年に一度、負担額を見直すことになっているが、今年4月の見直しの際には、NTT東西への配分額が若干変更されたものの、単価は月額6.3円で据え置かれていた。
2009年の負担額についてTCAでは、総務省に対して9月22日に認可申請を行った。申請を受け、総務省では情報通信行政・優勢行政審議会に諮問し、11月25日、「認可が適当」と答申を受けた。その結果、2009年のユニバーサルサービス料は1番号あたり月額8.4円となった。
携帯・PHS各社もユニバーサルサービス料の対象企業となっており、適用時期は2009年2月になる予定。各社からあらためて案内されると見られ、26日にはイー・モバイルが2月利用分からの適用を発表した。なお、イー・モバイルでは、プリペイドサービスの「EMチャージ」へのユニバーサルサービス料の請求方法は検討中とのことで、決定次第、あらためて発表される。
関連情報
■URL
TCA プレスリリース(PDF)
http://www.tca.or.jp/universalservice/release/pdf/081125.pdf
総務省 報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/081125_4.html
イー・モバイル プレスリリース
http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=596
■関連記事
・ ユニバーサルサービス制度について答申案、今後3年間は現行の制度で(2008/10/29)
・ ユニバーサルサービス制度の認可申請、負担金は月額8円に増額(2008/09/22)
( 関口 聖 )
2008/11/26 20:41
- ページの先頭へ-
|