野村総合研究所(NRI)は15日、2013年度までの国内IT主要5市場の分析と規模予測を行い、ブロードバンド市場4分野の予想結果を公表した。
予測結果によれば、ブロードバンド回線市場は光ファイバ回線が順調に増加することで、今後も成長を続けるという。加入件数は、2008年度の2895万件から2013年度には約3400万件に成長し、金額規模は約1兆4700億円になるとしている。このうち、光ファイバ回線の加入件数は約2200万件、金額規模は約9200億円になると予測した。
コンシューマ向けIP電話サービスに関しては、光ファイバ回線の普及に合わせて加入件数を伸ばすと予想しており、2008年度に約1600万件の突破を見込んでいるという。その上で、2013年度末に約2200万件まで増加するとしている。
このほか、法人ネットワーク市場では従来型の専用線から安価な新型WANへの移行、企業のコスト削減施策によって、市場規模は1兆円を割り込むと予測。また、データセンター市場は企業の事業継続性やコンプライアンスに対する高まりから、新たな需要期を迎え、2013年度に約1兆3500億円に到達すると見込んでいるという。
合わせて放送メディア市場の予測も公表され、VOD市場は2008年度の約500億円から2013年度には約900億円に拡大すると予想している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/news/2008/081215.html
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( 村松健至 )
2008/12/15 16:10
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