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2009年はマルウェアもマッシュアップ化、メッセージラボが予測


 メッセージラボジャパンは8日、2009年度のセキュリティ脅威予測を発表した。「マルウェアのマッシュアップ化」「SNSによる個人情報の入手」「CAPTCHAと脅威」などのキーワードを挙げている。

 予測される脅威の1位としては「マルウェアのマッシュアップ化」を挙げている。Web 2.0関連サイトの普及により複数の動的なデータが統合されることで、無関係なソースを数多く使った悪意のある環境が形成されるとしている。

 2位は「ソーシャル・ネットワーキング(SNS)による個人情報の入手」。2009年には攻撃者が標的を絞ってパーソナル化されたスパムを作り出すなど、従来よりも専門的な方法で個人情報詐取が試みられると予測している。

 3位は「CAPTCHAと脅威」。CAPCTHAとは、プログラムによる大量自動アカウント取得を防ぐために、ゆがんだ文字列を表示して、これを入力させる認証方式。2009年は個人アカウントを登録させるサイトが引き続き標的となり、CAPTCHAが破られる確率も上昇するとしている。

 このほか、ボットネット全体の能力は、世界のスーパーコンピュータの能力をすでに上回っていると指摘。2009年はボットネットの脅威の高まりに伴い、これまで以上に企業側の対策が求められるとした。また、クラウドコンピューティング環境も攻撃の標的になると予測している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文、PDF)
  http://www.messagelabs.com/mlireport/MLI_Predictions_Annual2009_FINAL.pdf

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( 増田 覚 )
2009/01/08 17:33

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