米Googleは11日、「Googleでの検索には、やかんでお湯を沸かすのに必要なエネルギーの半分が必要で、1回あたり7グラムの二酸化炭素を発生させる」という英Sunday Timesの報道に対して、公式ブログで反論した。
Googleでは、Googleの平均的な検索は0.2秒未満で結果を返しており、1回の検索で発生する二酸化炭素は約0.2グラム程度だと説明。最近まで、人々が調べ物をするためには図書館などに出向く必要があったが、検索エンジンによって自宅にいながら膨大な量の情報にアクセスできるようになり、自動車の走行1kmで排出する二酸化炭素量はGoogleの検索1000回分に相当すると指摘している。
また、Googleではデータセンターで使用されるエネルギーの削減についても進歩を遂げており、2007年には慈善プログラム「Google.org」を通じて4500万ドルをクリーンエネルギー技術に投資。また、IT分野での電力削減を目標としたコンソーシアム「Climate Savers Computing Initiative」を設立するなどの取り組みを行っているとした。
Sunday Timesの報道では、ハーバード大学の物理学者Alex Wissner-Gross氏のコメントとして、Googleの検索における二酸化炭素排出量を紹介している。一方、TechNewsWorldの報道では、Wissner-Gross氏の研究はWebサイト全般に対してのもので、Googleについては言及していないとするコメントを紹介している。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2009/01/powering-google-search.html
Sunday Timesの報道(英文)
http://technology.timesonline.co.uk/tol/news/tech_and_web/article5489134.ece
TechNewsWorldの報道(英文)
http://www.technewsworld.com/story/Harvard-Prof-Sets-Record-Straight-on-Internet-Carbon-Study-65794.html
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( 三柳英樹 )
2009/01/13 19:47
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