りそな銀行と埼玉りそな銀行のインターネットバンキング「りそなダイレクト」で2008年12月、顧客の預金が第三者の口座へ不正に振り込まれる被害が2件発生したことがわかった。被害総額は非公表。りそなホールディングスによれば、犯人は被害者の口座情報を不正に入手してネット上からりそなダイレクトに申し込み、預金を引き出した可能性が高いという。
りそなダイレクトでは、2008年12月にネット上での利用申請の受け付けを開始。申請時には、口座番号、キャッシュカードの暗証番号、生年月日などで本人確認を行っている。犯人は、申請者に届けられる、振り込みに必要な乱数表カードを郵送の途中で不正に入手、パスワードも何らかの方法で入手した可能性があるという。被害者は、本人が知らない間にりそなダイレクトに申し込まれ、乱数表を含む必要書類も受け取っていなかった。
りそなホールディングスによれば、今回の不正出金は2008年12月の内部調査で発覚。現在は、被害拡大を防ぐため、ネット上でりそなダイレクトに申し込んだ顧客の口座約100件で一部の取り引きを停止。該当する顧客については、本人確認が終了次第、取り引きを再開する。また、りそなダイレクトのネット上での利用申請は、被害の防止策がとれるまで中止するという。
関連情報
■URL
りそなダイレクト(りそな銀行)
http://www.resona-gr.co.jp/resonabank/direct/index.html
りそなダイレクト(埼玉りそな銀行)
http://www.resona-gr.co.jp/saitamaresona/direct/index.html
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( 増田 覚 )
2009/01/20 14:19
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