Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

E-Victims、2009年に流行りそうなネット詐欺の手口トップ10


 フィンランドのNPO法人であるE-Victims Organizationは、2009年に流行する可能性があるオンライン詐欺(スキャム)の手口トップ10を発表した。同じくフィンランドのセキュリティ企業であるF-Secureの日本法人が19日に伝えた。

 1位は「個人情報窃盗&フィッシング(詐欺)」で、以下、「ウイルス&スパイウェア」「当選通知スキャム」「在宅事業者を狙うスキャム」「偽Webサイト」「ファイナンシャル系」「クラシファイド&広告」「休暇」「偽造チケット」「ソーシャルネットワーキング」となっている。

 このうち「在宅事業者を狙うスキャム」は、求職者の弱点を狙った代表的な手口で、近年の雇用不足による被害の増加が見込まれるという。「クラシファイド&広告」では、地域に特化したクラシファイドサイト(個人が広告を投稿・検索・閲覧できる“三行広告”サイト)を悪用してターゲットを物色。買い物をするふりをして既定額以上の偽造小切手を送り、それが偽物と判明する前に超過分の金額を返金してもらうという手口だ。また、「休暇」というのは、贅沢ができない消費者の事情につけ込み、びっくりするほどお得な旅行パッケージの広告を出して消費者を誘惑するものだという。

 E-VictimsのディレクターであるJennifer Perry氏は、「特に生真面目なトレーダーが経済的に圧迫されて路頭に迷い、自暴自棄になることで自らをインターネット犯罪の脅威にさらしてしまう危険がある。昨今の雇用不足の増加や世界的景気後退が引き起こす詐欺被害者が急激に増加するだろう」との見解を示している。

 E-Victimsでは、オンライン犯罪の被害者を支援するWebサイト「E-Victims.org」を1988年に開設。F-Secureでは、同組織に情報提供や支援を行っているという。


関連情報

URL
  エフセキュアのニュースリリース
  http://www.f-secure.co.jp/news/200901191/
  E-Victims Organization(英文)
  http://www.e-victims.org/

関連記事
2009年の脅威はローリスク・ローリターンの金銭狙いへ(2009/01/06)
2009年はマルウェアもマッシュアップ化、メッセージラボが予測(2009/01/08)


( 永沢 茂 )
2009/01/20 14:24

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.