国際レコード産業連盟(IFPI)は16日、2008年におけるデジタル音楽市場の動向を取りまとめた「Digital Music Report 2009」を公表した。それによれば、世界でのデジタル音楽の売上高は、前年比25%増の約37億ドルで6年連続成長。音楽市場全体の売上高に占める割合は、15%から20%へ増加した。
デジタル音楽市場が好調な要因について「Digital Music Report」では、新たな定額制音楽サービスが台頭してきたためと指摘。具体的には、Nokiaが携帯端末向けに提供する「Nokia Comes With Music」や、SNS最大手のMySpaceが手がける「MySpace Music」などの存在を挙げている。
その一方で、音楽市場では大量の違法ダウンロードが暗雲を投げかけていると説明。IFPIが16カ国で調査した結果、2008年に400億以上の音楽ファイルが違法にファイル共有されており、ダウンロードされたデジタル音楽の95%は、アーティストやプロデューサーに対価が支払われていなかったとしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ifpi.org/content/section_resources/dmr2009.html
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( 増田 覚 )
2009/01/21 11:06
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