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海賊版「iWork '09」の中に、Macを標的にしたトロイの木馬


海賊版のインストーラには「iWorkServices.pkg」が付け加えられており、トロイの木馬がインストールする(画像:Integoの発表資料より)
 セキュリティ企業の米Integoは22日、Mac用のオフィススイート「iWork '09」の海賊版の中に、トロイの木馬が仕込まれているのが見つかったことを報告した。

 このトロイの木馬は「OSX.Trojan.iServices.A」。BitTorrentトラッカーや、海賊版ソフトへのリンクを提供しているサイトにある海賊版iWork '09の中で発見された。この海賊版は完全に機能するものだというが、インストーラの中にトロイの木馬をインストールする仕組みが含まれている点が正規版と異なっている。

 インストーラには「iWorkServices.pkg」というパッケージが付け加えられており、インストーラが起動するとすぐにトロイの木馬がインストールされ、スタートアップアイテムとして登録される。このトロイの木馬は、ルート権限で読み込み、書き込み、実行のパーミッションを保有する。

 「OSX.Trojan.iServices.A」は、インターネット上のリモートサーバーに接続することから、犯人が外部からそのMacを操作できるだけでなく、他のソフトを外部からインストールすることも可能だということを意味する。

 こうしたことからIntegoでは、海賊版ソフトを提供しているサイトからiWork '09をダウンロードすることに対し、強い警告を発している。米国東部時間21日午前6時時点で、既に2万人以上がこのソフトをダウンロードしたものと推定され、被害が広がっている。

 海賊版ソフトをダウンロードすることの危険性や著作権面での問題はもとより、Macをターゲットに活動する犯罪者が実際におり、Macユーザーもセキュリティ問題と無縁でないことをこの事例は示しているといえるだろう。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.intego.com/news/ism0901.asp

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/23 11:55

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