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エゴグラム
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動物のタイプの解説
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ニフティは29日、自分の“心の癖”を把握するためのツール「中高生向け動物エゴグラム」を同社サイトで公開した。利用は無料。
エゴグラムとは、50の質問に対する結果をもとに、人の性格や行動パターンを分析する手法。人の心を「厳格な親の心」「保護的な親の心」「合理的な大人の心」「自由な子どもの心」「従順な子どもの心」という5つの領域に分け、各領域の高低をグラフで表す。これにより自分の“心の癖”を把握するとともに、それが人それぞれ違うということを認識することで、円滑なコミュニケーションや相互理解につながると考えられている。
「動物エゴグラム」は、エゴグラムを子供向けにわかりやすくしたもので、例えば「厳格な親の心」の領域をライオン、「保護的な親の心」をコアラというように、動物のキャラクターを用いて表現するのが特徴だ。中学教諭の鹿嶋真弓氏が2004年に作成し、さらに今回、インターネットで誰でも利用できるようにニフティがFlashコンテンツ化した。
ニフティの「中高生向け動物エゴグラム」では、「何事もきちんとしないと気がすまない」「内心では不満だが、表面では満足しているように振る舞う」といった50の質問が提示されていき、当てはまるかどうか「はい」「いいえ」「どちらでもない」から選択して回答してくと、結果がエゴグラムで表示される仕組み。例えば、「厳格な親の心」の領域では、自分が「グレイトライオン(毅然/完全主義/責任感が強い)」に近いのか、「ニコニコライオン(まぁまぁ主義/ルーズ/無責任)」に近いのかがグラフで示される。グラフの高い部分や低い部分に注目することで、自分の心の癖(動物のタイプ)がわかる。
さらに、分析結果を提示するだけにとどまらず、表示されたグラフをマウスドラッグすることで「なりたい自分」のエゴグラムを作ることが可能だ。そうなるには具体的にどのように心掛けたり行動すればいいのかもアドバイスしてくれる。
「中高生向け動物エゴグラム」は、中学校・高校の授業で利用されることも想定し、教員向けのマニュアルもあわせて公開した。授業での指導手順や留意点、エゴグラムの典型パターンの解説などを用意している。
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「なりたい自分」のエゴグラム
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動物のタイプ一覧
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ニフティでは情報モラル教育の普及をサポートするため、インターネット上の危険を議事体験することで情報リテラシーを学べる、小学生向けのコンテンツ「インターネット体験ドリル」を2008年9月に公開している。ニフティによると、「インターネット体験ドリル」は、情報モラル教育のうちの「知識を磨く領域」に対応するものだったのに対して、今回の「中高生向け動物エゴグラム」は「心を磨く領域」に対応するという。次は、その領域の中間に位置するものとして、メールやプロフ、SNSをテーマにした中学生向けのコンテンツを展開する考えだ。
ニフティの丸橋透氏(コーポレート本部副本部長兼法務部長兼社会活動推進室長)は、「ネット上で起きているいろいろな問題は、リアルの世界での心のギャップから発生しているものも多い」と指摘。「中高生向け動物エゴグラム」では情報リテラシーを直接扱ってはいないものの、こうしたツールを活用してもらうことで心のギャップについても理解されるようになり、ネット上の問題解決にもつながるのではないかとしている。
関連情報
■URL
中高生向け動物エゴグラム
http://www.nifty.co.jp/csr/edu/eg/
ニュースリリース
http://www.nifty.co.jp/cs/08shimo/detail/090127003454/1.htm
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・ “ネットのこわい話”を疑似体験、ニフティが子供向け教育サイト(2008/09/04)
( 永沢 茂 )
2009/01/29 12:25
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