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ミクシィ決算、広告伸び悩みや音楽事業の不調で売上を下方修正 |
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ミクシィは5日、2009年3月期（2008年4月～2009年3月）第3四半期の決算短信（非連結）を発表した。 ● ユーザー数の伸びやアクティブ率が減少。売上高は下方修正
SNS「mixi」の2008年12月31日現在のユーザー数は1630万人と1600万を突破し、前四半期から62万人の伸び。第2四半期の純増数78万人と比較するとユーザー数の増加ペースは鈍っており、第1四半期から100万人を下回る状態が続いている。3日以内のログインによるアクティブ率も、前四半期の54％から52％へと2ポイント減少した。 月間PVはPCが前四半期の49.9億PVから41.7億PVへと約8億PVの減少。モバイルは引き続き好調で、前四半期の97.8億PVから 101.3億PVへと増加し、100億PVを突破した。月間滞在時間は2時間5分で、前四半期の2時間22分から17分減少した。 求人サービス「Find Job!」の登録企業数は約2万1200社で、前四半期の約2万1000社とほぼ同水準。不況の影響を受けて2008年12月の有効求人倍率は0.72倍と厳しい求人環境にあるとしており、顧客平均単価も前四半期の約9万1500円から約8万6100円から約5000円近く減少した。一方、応募数は引き続き好調で、前年同期比87％の増加になる約27万3000人。 ● 登録制導入でユーザー層を拡大。mixi年賀状は70万枚の申し込み
外部連携として「mixi Platform」も開放。外部パートナーがmixi上でサービスを展開できる「mixiアプリ」のベータ版を12月11日よりパートナー向けに公開したほか、mixiの情報を外部で利用できる「mixi Connect」を利用した「ミクシィ年賀状」も展開。このほかOpenIDにも参画し、独自認証として「マイミクシィ認証」「コミュニティ認証」を公開中とした。 ユーザー間で相手の住所を知らなくても年賀状が送れる「mixi年賀状」は、最終的に総申し込み枚数が約70万枚となった。今後は同様の仕組みを利用したサービスを検討中だという。 広告ビジネスではモバイル広告が引き続き順調なほか、「公認コミュニティ」を活用したマーケティングやプロモーションが拡大。1ページあたりの広告価値も順調に推移しており、ターゲティングによる広告単価の引き上げや販売率向上のための施策を引き続き実施していくとした。 収益モデル多様化に向けた中国進出は、今四半期より連結決算に組み込まれており、現在はサイト開発など事業の立ち上げフェーズにあるという。また、モバイルではメッセージを装飾できる「デコメッセージ」機能を開始。今後は日記など他の機能への装飾機能展開も予定しているとした。 単体業績予想の修正については、景況感の著しい悪化を受けて広告出稿が伸び悩んだほか、7月に開始した音楽サービスのユーザー課金が想定を下回ったとの理由で売上高を下方修正したと説明。一方、契約の見直しや不必要な経費の削減により、営業利益、経常利益、当期純利益は上方修正とした。
関連情報 ■URL 2009年度第3四半期決算説明会資料 http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?template=ir_material&sid=2456&code=2121 ■関連記事 ・ ミクシィ決算、PCは横ばいが続くもモバイルは引き続き好調（2008/11/05）
（ 甲斐祐樹 ）
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