ミクシィは5日、2009年3月期(2008年4月~2009年3月)第2四半期の決算短信(非連結)を発表した。
● ユーザー数は1500万を突破。PCは横ばいながらモバイルが好調
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ミクシィの笠原健治代表取締役社長
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第2四半期の実績は、売上高が前年同期比18.9%増の29億3800万円、営業利益が9.8%増の9億9100万円。売上高のうち85.9%の25億2400万円をSNS「mixi」の広告収入が占め、ついでインターネット求人事業「Find Job!」が8.2%の2億4100万円、mixiの課金サービス収入が5.9%の1億7200万円となった。
2008年9月30日現在のmixiユーザー数は1568万人で、前四半期から78万人の伸び。ユーザー数の純増は第1四半期から引き続き100万を下回り、前四半期の純増89万人からも10万人近く下がっているが、ミクシィの笠原健治代表取締役社長は「前四半期からスパム目的の事業者対策などを行っていることもあり、これが現状は適正な数値でないか」とコメント。一方で、「地方のユーザーや30代以降のユーザーなど、まだ取り込めていない層の開拓を進めていけばまだまだユーザー数は増加するのでは」との考えを示した。
月間PVはPCが前四半期の48.1億PVと同水準の49.9億PVとなり、PCのPVは横ばいが続いている。一方、モバイルのPVは前四半期の88.5億PVから97.8億PVへと向上。PCでの月間滞在時間は前四半期の2時間27分からやや下がって2時間22分となり、アクティブ率も前四半期の55%から54%と微減が続いている。
Find Job!の登録企業数は約2万1000社で、顧客平均単価は約9万1500円、登録求職者数は約26万6000人、月間PVは約581万人。有効求人倍数は11カ月連続で1倍割れの状況が続いているが、応募数は好調に推移しており、前年同期比で62.3%の増加となった。
● 「キャラクターミクコレ」が好調。mixiポイント流通量向上を目指す
今後の事業展開としては、「メディア力の強化」「広告価値の最大化」「収益モデルの多様化」を掲げ、このうちメディア力の強化としては「コア部分の強化」「プラットフォーム展開」の2つを柱とする。
コア部分の強化では、マイミクシィの一覧や管理機能の改善、友人検索機能の強化に加え、コミュニケーションの活性化としてひとことコメントサービス「エコー」をインディーズ機能として投入。プラットフォーム展開では外部パートナーとサービス連携に向けた「mixi OpenID」を開始した。APIの公開も以前から明言しており、2008年度内の公開を予定するという。
外部連携の一例として、11月のサービス開始を予定する「mixi年賀状」も説明。外部連携に向けたプラットフォームの仕組みをサービスに用いており、非常に外部との連携が取りやすい形でサービス提供が実現できたとした。
広告価値の最大化については、モバイル広告でトップバナーの単価を引き上げたほか、ユーザー属性ごとに広告を配信するPC向けの「ブランディングバナー」が好調だという。広告掲載者数は横ばいにあるが1社ごとの金額は増加傾向にあるとしており、特にインターネットメディアや化粧品・通販が好調とした。
収益の多様化では中国でSNSを引き続きテスト提供中。また、7月9日には音楽配信サービス「mixi Radio」で有料サービス「ミュージックプラス」「ギフトソング」を開始。7月22日にはmixiモバイルの画面をカスタマイズできる有料サービス「キャラクターミクコレ」を開始した。有料サービスではキャラクターミクコレが好調で、今後も日記やメッセージなどのカスタマイズ機能を予定。有料ポイント「mixiポイント」の流通量を増やしていくとの方針を示した。
関連情報
■URL
2009年3月期第2四半期 決算短信(PDF)
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=650956
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( 甲斐祐樹 )
2008/11/05 20:06
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