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ネットブックに最適化したセキュリティソフトを～日本エイサー |
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砂流氏は、ネットブックについて、「手軽に持ち運び、気軽に利用できる新しいカテゴリーのデバイス」だと話す。また、「当初はITリテラシーの高い層がセカンドPCとして利用していたが、現在はITリテラシーの低い層にも普及してきた。家族共用のPCとは別に、自室で使うためのマイPCとして購入する人も多い」と説明する。 また、ネットブックの用途も広がっているという。「当初は、外出先でのWebサイト閲覧やメールチェックなどが主だったが、1台目のPCとして購入する人が増えたことで、音楽を聴いたり、動画サイトを見たり、オンラインショッピングで利用する人もいる」。また、「女性はカフェで友人とネットブックを見ながら、週末の予定を立てるといったイベント企画ツールとして使う人も多い」という。 砂流氏は、「ネットブックによって、ITリテラシーの低い層が手軽に外でPCを利用するようになったが、一方で、いつでもどこでもネットの脅威に晒される危険が出てきた」と指摘する。「公衆無線LANをセキュリティ対策なしで利用したり、USBメモリなどでデータをやり取りして知らない間にウイルス感染するケースも多発している。手軽に使えるPCだからこそ、セキュリティ対策が必要」とした。 ネットブックメーカーは、「ネットブックに最適化したセキュリティソフトを求めている」と話す。具体的には、1）CPUへの負荷が小さく、メモリ占有率が少ないこと、2）リムーバブルメディアに対する高いウイルス検出、3）ダウンロードしたファイルに対する高いウイルス検出――を挙げる。砂流氏は、「エントリー層にも使いやすく、セキュリティソフトの動作を意識しない製品が望まれる。ネットブックメーカーとしても、セキュリティの啓蒙活動をしていく。セキュリティベンダーの支援もいただきたい」とまとめた。
● ジャングルの販路でセキュリティに詳しくないユーザーへ訴求 「G DATA インターネットセキュリティ 2009」シリーズでは、ネットブックでの利用をアピールしている。USBメモリ版を用意し、光学ドライブを装備しないPCにもインストールできるほか、USBメモリ内にLinuxを搭載しており、USBブートでスキャンが可能だ。USBメモリ版については、G DATA Software AGが「G DATA TotalCare USB」（2008年版）を発売していた。当初は日本でも発売する予定だったが、技術的な問題があり見送られた。G DATA Software日本法人のJag山本代表取締役社長によれば、今回のUSBメモリ版は、「G DATA TotalCare USBよりも良い仕上がりになっている」とのことだ。 また、ドイツでは2008年9月にG DATAの2009年版を発売したが、日本では約半年遅れでの発売となった。これについては、「各社とも秋に発売するが、そのときに購入するのはマニアなユーザーが多い。一般ユーザーは必要になったときに買うため、時期は問わない。また、セキュリティソフトでは、リリース2などのアップデートを2月ごろに行うことが多い。我々は、なるべく安定したバージョンを提供したいと考えており、この時期に発売する。日本語版はドイツ版だとリリース3に相当する」とした。 販売パートナーは、前バージョンではサイバーリンクトランスデジタルだったが、今回はジャングルになった。山本氏は、「大きく展開（販売）していくことにニーズがあると判断した」と説明。「セキュリティに詳しいユーザーだけでなく、詳しくないユーザーにこそ知ってもらい、ちゃんと対策をしてほしい」。また、ジャングルの高田晃子代表取締役は、「検出率の高さやスキャンの速さといった性能面からG DATA製品を扱うことにした」と話す。なお、同社が総合セキュリティソフトを販売するのは初めてになるという。
関連情報 ■URL G DATA Software http://www.gdata.co.jp/ ■関連記事 ・ 「G DATA 2009」シリーズ発売へ、ネットブックでの利用アピール（2009/02/05）
（ 野津 誠 ）
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