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NTTグループの第3四半期決算、営業利益が16%増


 NTT(持ち株会社)は5日、2009年3月期第3四半期(2008年4月~12月通期)の連結決算を発表した。売上高は7兆7343億円で前年同期比1.4%の減少となったが、営業利益は1兆145億円で同16.0%の増加、当期純利益は5441億円で同68.9%の増加となった。

 売上高は、音声関連収入での落ち込みが大きく、前年同期に比べて5484億円(固定が1971億円、移動が3513億円)減少した。一方で、IP系・パケット通信収入が2541億円(固定が1470億円、移動が1071億円)増加、またSI・端末収入も1675億円増加するなどして、全体では前年同期比1099億円(1.4%)の減少にとどまった。

 グループの主要会社を見ると、NTTドコモが前年同期比4.1%減の3兆3788億円、NTT東日本が同2.0%減の1兆4515億円、NTT西日本が同3.6%減の1兆3589億円、NTTコミュニケーションズが同1.2%減の8370億円など。

 売上高が減少した一方で営業利益が増加したのは、移動通信事業で営業費用を大きく削減したことなどが大きい。NTTドコモで前年同期よりも2651億円(9.1%)減らすなどして、全体の営業費用は2500億円(3.6%)減の6兆7199億円に。その結果、営業利益は前年同期より1401億円(16.0%)増加して1兆145億円に達した。ただし、第2四半期時点の前年同期比32.1%増からは縮小している。

 2008年12月時点のブロードバンドサービス契約数は1481万3000件(フレッツ光が1063万6000件、フレッツADSLが417万7000件)、携帯電話が5415万5000件(FOMAが87.7%)、固定電話が4318万4000件(加入電話が3727万件、INSネットが591万4000件)だった。

 なお、NTTが公表した資料では、事業構造の改革として、売上高の構成比のイメージを示している。今期における構成比は、レガシー系が44%、IP系が29%、ソリューション・新分野等が27%となっている。これを4年後には、レガシー系を25%にまで縮小し、IP系とソリューション等を売上高の4分の3を占めるまでに拡大していくという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news09/0902zkrb/ypvw090205.html

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( 永沢 茂 )
2009/02/06 17:03

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