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Mozilla会長、MSによるブラウザ独占を指摘する欧州委員会を支持


 欧州委員会が、Internet Explorer(IE)とWindowsとのバンドルが市場競争を阻害すると考えていることについて、Mozilla会長のMitchell Baker氏が強い賛同の意を表明した。同氏のブログで2月6日付でコメントした。

 Baker氏は、MozillaのFirefoxが、Microsoftによるブラウザ独占状態にひびを入れたことを認めつつも、現状が公正で健全な市場競争とはほど遠い現状にあると指摘している。

 その理由として1つめに、Mozillaが非営利組織であることを挙げた。もしMozillaが営利組織であったなら、成功を収めることはできなかったとしている。「EUもその他のどのような政府も、健全なインターネット生態系を維持するために、非営利組織が足を踏み入れて市場の不完全性を正すことを期待してほしくはない」とコメントしている。

 2つめに、Mozilla Firefoxは「例外」であると指摘している。たった1つの例外が存在するからと言って、それが健全で競争的・革新的なシステムであることを示すことにはならない。

 3つめに、Microsoftによる被害は拡大していることを指摘。Firefoxが健闘しているとはいえ、数百万人が依然としてIEの旧バージョンを使用し、ブラウザとは何なのかも、また、他に選択肢があることすら知らずにいるとしている。

 Baker氏は今後、欧州委員会の活動について個人的にもMozillaとしても注視していくとし、可能であればMozillaの専門的知識を欧州委員会に提供したいとの考えを示した。


関連情報

URL
  Mozilla会長Mitchell Baker氏公式ブログの該当記事(英文)
  http://blog.lizardwrangler.com/2009/02/06/the-european-commission-and-microsoft/

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欧州委員会、米MSに対してIEバンドルを問題視する異議告知書(2009/01/19)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/09 12:57

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