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ボットネット御用達ISP遮断もアジアや南米でスパムが増加傾向


 シマンテックは、2009年1月のスパム動向をまとめた月例レポートを発表した。全世界の約半数のスパムメールを配信するボットネットおよびそれらの指令サーバーを複数ホスティングしていたとされる米国のISP「McColo」が2008年11月に遮断されたことにより、スパムメールが一時的に激減したものの、南米やアジアでボットネットが新設されたことにより、再びスパムメールが増大しているという。

 月例レポートによれば、1月における1日のスパムメールは、メール全体の79%。特にスパムメールの10%を配信したブラジルが世界第2位のスパムメール配信国となったほか、インドと中国も過去数カ月にわたって上位にランクインしているという。南米やアジアでスパムメールの配信量が増えた要因としては、中流以上の多くの家庭でインターネット接続が可能になったことを指摘。地域によって、セキュリティへの配慮にばらつきがある点が懸念されるとしている。

 また、2月に入ってからはバレンタインデーに便乗したスパムメールが増加していると指摘。これらのスパムメールの件名には、「バレンタインには長さを自慢しろ」などと性的機能の向上をうたったり、「今月の商品プレゼントに当選! バレンタインは買いものし放題」など偽の商品券で誘うものなど、バレンタインデーが目前に迫る中では、怪しいと思いつつ、つい手が伸びてしまいそうな件名が目白押しだとしている。

 このほかに注意すべきスパムメールとしては、「419スパム」とも呼ばれる「ナイジェリアスパム」を挙げている。419スパムは、ナイジェリアの詐欺罪に対する法律をもとに名付けられたスパムメール。「ある億万長者が残した遺産の受取人をくじ引きで決めた結果、あなたが当選しました」という内容が多く、最近ではアフリカ地域以外をターゲットとした同様のスパムメールが確認され、1月のスパムメールのうち3%を占めたとしている。


関連情報

URL
  月例スパムレポート(英文)
  http://www.symantec.com/spam

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( 増田 覚 )
2009/02/12 14:38

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