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米国で10万台のiPhoneをサーバー化、フリービットがアプリ投入へ


フリービットの石田宏樹代表取締役社長
 フリービットは11日、2009年4月期第3四半期(2008年5月〜2009年1月通期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比57.0%増の79億4800万円、営業利益は174.4%増の11億6400万円、経常利益は291.2%増の11億2100万円で、いずれも過去最高。当期純利益は339.5%増の11億5800万円。

 連結決算についてフリービットの石田宏樹代表取締役社長は、「売り上げの継続課金型比率が高く、第3四半期までの対通期進捗率が約75%となった」と述べ、業績が順調に推移していることをアピール。連結子会社化したDTIについては、構造改革により事業原価率が大幅に低減し、利益が増加につながったとした。

 ユビキタス技術を用いた無料サービスを提供することで、ユーザー獲得と有料サービスへの誘導を図る「UbicFrontier!戦略」では、iPhoneをサーバーとして利用できるアプリケーション「ServersMan@iPhone」をアップルの「App Store」で2月に公開。iPhoneをサーバーとして稼働させたユーザーは、公開から約10日間で1万人を突破した。「現時点では大成功。海外での評価が高かったのが驚きだ」(石田氏)。

 この成果を受けたフリービットは今期中に、iPhoneの市場規模が日本の10倍以上という米国に「ServersMan@iPhone」を投入する。日本の成果を引き合いに出した石田氏は、米国進出により「まずは10日間で10万人のアーリーアダプターを獲得できる」と見込んた。今後は、英語以外の言語も展開することで、ユビキタスユーザーを拡大して有料サービスへの誘導を図る考えだ。


2009年4月期第3四半期(2008年5月〜2009年1月通期)の連結決算 「UbicFrontier!戦略」のイメージ

「ServersMan for Windows Mobile」のロゴマーク

iPhone 3GとWindows Mobileの市場の違い
 フリービットではさらに、Windows Mobile用の「ServersMan」を日本と米国で今期内に、中国で来期にリリースする。「ServersMan for Windows Mobile」では追加機能として、アプリを立ち上げなくても利用できる「バックグラウンドプロセス」、Windows Mobile搭載機器に挿入したメモリカードなどへのアクセスが可能な「外部ディスクアクセス」を提供する予定だ。

 「ServersMan for Windows Mobile」提供の背景には、iPhoneよりも大きな市場規模を見込めること挙げられる。「Windows Mobileの回線には、ドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイル、ウィルコムなどすべてのキャリアが使える」。その反面、App Storeのようなプラットフォームがないため流通に課題があるとしたものの、「利用可能な機種も増えているので、大きな市場へアプローチできる」と話した。

 石田氏はさらに、2010年4月から始める3年間の中期経営計画「SiLK VISION 2012.」では、仮想化技術によって地球に優しい「Smart Infra」を提供すると説明。具体的には、「ServersMan」であらゆる機器をサーバー化することで、電力や熱、スペース、IPアドレス枯渇が問題となっている既存のデータセンターに変わるインフラを提供できるとした。また、完全子会社化に向けてTOBを実施中のメディアエクスチェンジ(MEX)についても言及し、MEXが持つ既存インフラで「Smart Infra」を実現していきたいと話した。


1998年当時のDTIとiPhoneのスペックを比較し、iPhoneをサーバー化する論拠とした iPhone専用ラックとiPhoneおよびWindows Mobileの特製ラック

関連情報

URL
  第3四半期決算短信(PDF)
  http://www.freebit.com/ir/pdf/2009-03-11.pdf

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( 増田 覚 )
2009/03/11 21:21

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