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「Internet Explorer 8」正式版が3月20日に公開


IE8を3月20日にリリースすると説明する米Microsoftのライアン・サーバティウス氏
 マイクロソフトは、Webブラウザ「Internet Explorer 8(IE8)」の正式版を、日本時間3月20日に提供開始することを明らかにした。日本語版も20日午前中にはマイクロソフトのサイトからダウンロード可能となる予定。

 IE8正式版の詳細については、ラスベガスで開催中の開発者向けカンファレンス「MIX09」で発表される予定。マイクロソフトではMIX09での発表に先立ち、都内で報道関係者向けの説明会を開催し、IE8正式版を日本時間3月20日にリリースすることを明らかにした。

 米MicrosoftでWindows製品マネージメントグループビジネス戦略担当シニアプロダクトマネージャーを務めるライアン・サーバティウス氏は、IE8の特徴を「速さ」「便利さ」「安心」の3点にあると説明。「速さ」の点については、ユーザーがよく訪れる25サイトを対象として表示速度を検証した結果、25サイト中12サイトではIE8が最も速くページが表示されたとした。

 「便利さ」の点では、ユーザーインターフェイス面での改良として、アドレスバーから履歴やお気に入りの検索も可能となる「スマートアドレスバー」機能や、開いているタブの関係性を色分けで表示する「タブグループ」機能、閉じたタブの復元機能などを追加したと説明。また、ユーザーが簡単で便利にWebサービスを利用できる機能として、マウスで指定したキーワードから簡単に検索が行える「アクセラレータ」機能や、ページの一部を切り取って保存できる「Web Slice」機能、検索候補のリアルタイム表示機能などの新機能を挙げた。

 「安心」の点では、履歴やCookieを一時的に保存せずにブラウザが利用できる「InPrivateブラウジング」や、ユーザートラッキング用のJavaScriptなどを防止できる「InPrivateフィルター」機能を搭載し、プライバシー保護機能を高めたと説明。また、セキュリティ面でも、フィッシング詐欺サイトに加えてマルウェア配布サイトもブロックする「SmartScreenフィルター」機能や、クロスサイトスクリプティング攻撃(XSS)対策用のフィルター、「クリックジャッキング」攻撃への対応機能などを搭載。アドレスバーでは、ドメイン名の部分だけをハイライト表示「ドメインハイライト」機能により、まぎらわしいURLでも実際にアクセスしているサイトをわかりやすくするなどの工夫が施されているとした。

 また、日本国内でもコンテンツプロバイダーによりIE8への対応が進められており、既に24社、100種類以上のIE8に対応したサービスが提供されていると説明。さらに、コンテンツプロバイダーに最適化されたIE8のリリースも行っていくとして、「Yahoo! JAPAN向けInternet Explorer 8」などの提供を行っていくとした。


IE8の特徴は「速さ」「便利さ」「安心」の3点と説明 国内でも100種類以上のIE8対応アドオンが提供されている

関連情報

URL
  Internet Explorer 8
  http://www.microsoft.com/ie8
  MIX09
  http://live.visitmix.com/

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( 三柳英樹 )
2009/03/19 13:00

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